モーラー奏法とアクセント理論について
アクセント理論について
モーラー奏法
考えてみよう!
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ここではアクセント理論とモーラー奏法の関係について考えてみましょう。
僕はモーラー奏法をK'sMUSICで習ってきました(このときの師匠は小野瀬さんと喜納さんです)。その前につのだ☆ひろ師匠に3年ほどドラムを教わりました。その前にも安藤さんという僕の大学生時代にドラムを教えてくださった師匠がいます。つまり僕は基礎のストロークを何度か変更してきたのです。ここでは、その中のモーラー奏法の基礎を紹介し、僕が考案したアクセント理論との関係についてみていきましょう。
ここでは、「THE MOELLER BOOK」に記載されている表記を紹介しながら、いままで説明してきたアクセント理論との関係をかんがえていきます。そのためには、モーラーのストロークと4つのストロークを並列に並べて、比べてみる必要があります。
☆ モーラー奏法で使われるストロークについて。
「THE MOELLER BOOK」には、大きくわけて3つのストロークが紹介されています。
Down Stroke ▽▼
Up Stroke △▲
Single Stroke ○●
(▽△○は右、▼▲●は左)
ここでのDown Strokeは、日本国内で広く知られているものとは違い、回転がかかったストロークです。前腕が外側に回る(回外)ように叩くストロークです。このストロークはPop Stroke(ポップストローク)とか、Strike(ストライク)などと呼ばれています。主にアクセントをつけたいときに使いますが、ノーアクセントでも使います。また、フライ・バックという叩いたあとの”あまり”の動きを含むストロークでもあります。
Up Strokeにおいては、国内で知られているものとは、まったく違うといわざるをえないです。国内でのアップストロークは、動きの方向が一度下にむかってから振り上げるというストロークですよね。これでは、タップしてから振り上げるということになってしまい、タップストロークとアップストロークがわかれている意味がありません。
このアップストロークは別名”リリース”と呼ばれたりもします。モーラーにおけるアップストロークにも、エロンゲーティングという”あまり”の動きがあります。
そしてこのアップストロークというのは、主にノーアクセントとして叩きますが、アクセントとしても叩くことができます。びっくりするかもしれませんが、本当です。アップストロークがアクセントになるわけですから、準備のストロークなしにいきなり大きな音をだすことが可能になります。ここが日本国内におけるアップストロークと完全に違うところです。
Single Strokeは、これは国内におけるタップストロークに相当するものと考えていいと思います。
別名Drop Stroke(ドロップストローク)とも呼ばれます。
☆モーラー・ストロークと4つのストロークについて
結論から言いますと、モーラー奏法においてもアクセント理論は成り立ちます。というかモーラー奏法の動きの組み合わせの中の一部がアクセント理論に対応しているといった方がいいでしょう。これは、アクセント理論からはずれた動きをすることが可能だからなのです。これは実際に習得してみないとわからない部分であろうと思われますが、知識として知っておいていただきたいと思います。
モーラー・ストローク 4つのストローク
Down Stroke(ポップ、ストライク) は フルストローク、ダウンストローク、タップストローク に対応しています。
Up Stroke(アップ、リリース) は
アップストローク、フルストローク、ダウンストロークに対応しています。
Single Stroke(ドロップ、タップ) は タップストロークに対応しています。
注)ポップ、ドロップ、アップ(モーラーにおける)はドラムマガジン2002年の7月号、フライバック、エロンゲーティングはドラムマガジン2003年4月号を参考にしています。これは、ニールソーセン氏と菅沼孝三氏によって紹介された用語です。
また、ストライク、タップ、リリースは、デイブウエックル氏のナチュラル・エボリューションというビデオの中で、フレディ・グルーバー氏が紹介していた言葉です。
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