シングルパラディドルについて

シングルパラディドルについて

”目からウロコ”の話です!

考えてみよう!

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前ページでは、なぜシングルパラディドルがあの手順になったのかを説明しました。

シングルパラディドルの中には

ストレートパラディドル
(RLRR LRLL)、
リバースパラディドル(RRLR LLRL)、
インワードパラディドル
(RLLR LRRL)、
ディレイドパラディドル(RLRL LRLR)

の4つがありましたね(ストレートパラディドルだけをシングルパラディドルとする場合もあります)。

このページでは、それぞれのパラディドルにアクセントをからませて、練習として一番取り組みやすいアクセントの形を考えてみましょう。ここでは4連符の16分音符に4箇所のアクセントを置き、動きの形を比べることで、それぞれのパラディドルが、どの位置にアクセントを置くと、取り組みやすいかを考えてみましょう。





1.ストレートパラディドル(RLRR LRLL)の場合

RLRR LRLLにおけるストレートパラディドルにおいては、どこにアクセントを置くと一番取り組みやすいのでしょうか?このパラディドルは4連符でできていますから、その16分音符に4箇所のアクセントを置き比べてみましょう。



1番目にアクセントをつけてみましょう。そうすると動きの形はどうなるか下の譜面を見てください。



RLRRの一番最初にアクセントがついています。このRが次に出す音はノーアクセントであるので、最初のアクセントはダウンストローク(D)になります。2番目のLはノーアクセントで、その次がアクセントになっているので、アップストローク(U)になります。3,4番目の音符はディドルになっています。いわゆるダブルストロークですね。そしてこれはノーアクセントになっていて、その次のRもノーアクセントになっているので、タップストローク(T)になるわけです。2拍目はまったく手順が左右対称になっていますが、動きの形そのものは1拍目と同じDUTTになっています。ストレートパラディドルにおいてはこのDUTTの動きの形が一番最初に取り組むのに適していると言えます。

え?どうして?とお思いの方。以下の3つと比べてみてください。



今度は2番目にアクセントをつけてみましょう。そうするとこうなります。



最初のRはノーアクセントになっていて、その次に出す音もノーアクセントなので、タップストローク(T)になります。2番目のLはアクセントがついている部分ですね。この次に出す音がノーアクセントなので、ダウンストローク(D)になります。
ここで注意してほしいのは、その次のディドルの部分です。このディドルはノーアクセントであり、この次にはアクセントが待っています。ですからそれに向かって準備をするアップストローク(U)になるわけです。
UUと連続で指示してあるのは2度アップストローク(U)を繰り返すということではなくて、徐々にアップするということなのです。つまりダブルストロークのアップがでてくるわけです。アップの2つ打ちは難易度があがります。ですからこれは最初に取り組むパラディドルとしては、適していないと思います。



3番目にアクセントをつける場合は、こうなります。



こちらの場合もディドルに注目してください。RRのダブルストロークのうち最初がアクセントで次がノーアクセントになっています。これはテンポが遅いうちは問題ないですが、テンポが上がってくると、アクセントとノーアクセントの区別をつけるのが難しいので、これも最初に取り組むものとしては適していないと思われます。

4番目にアクセントをつける場合



こちらも3番目と同じようにディドルにアクセントが1つだけ付いています。これもやはり同じ理由で最初に取り組むものとしては適していないでしょう。


つまりストレートパラディドル(RLRR LRLL)のもっとも簡単な動きの形はDUTT DUTTというわけです。






2.リバースパラディドル(RRLR LLRL)の場合
今度はリバースパラディドル(RRLR LLRL)のどこにアクセントをつけるのが、一番易しいのかを考えてみましょう。
まず、リバースパラディドルの1番目にアクセントをつけてみましょう。



この動きの形はどうでしょうか?これはディドルの片方にアクセントがついていますね。ですからこれは難易度が高いといえます。



2番目にアクセントをつけてみましょう。



これもディドル部分にアクセントがついてしまっています。ディドル部分全体がアクセントというのであれば、難易度はそんなに上がらないと思いますが、ここではディドル部分の片方だけにアクセントが付いていますので、難しい動きの形であるといえます。



今度は3番目にアクセントをつけてみましょう。



最初のRのディドルはノーアクセントで、次に出てくる音もノーアクセントなので、タップストローク(T)になります。3番目のLはアクセントで、次に出てくる音がノーアクセントなのでダウンストローク(D)になります。4番目のRはノーアクセントで、つぎの音がアクセントなのでアップストローク(U)になります。2拍目は1拍目と手順が入れ替わっただけです。リバースパラディドル(RRLR LLRL)においては、このTTDU TTDUという動きの形が、練習として最初に取り組むのに適しています。



4番目にアクセントをつけてみましょう。



ディドルの部分の動きをみてください。これはディドルが徐々にアップするように指定されています。
ですから、すこし難しく感じると思います。


つまりリバースパラディドル(RRLR LLRL)のもっとも簡単な動きの形はTTDU TTDUというわけです。






3.インワードパラディドル(RLLR LRRL)の場合

今度はインワードパラディドル(RLLR LRRL)についてもみてみましょう。



1番目にアクセントがある場合。



動きの形を見ていくと、ディドルの部分でアップストローク(U)がでてきていますね。ディドルの片方にアクセントがついているよりは、取り組みやすいと考えられますが、ディドルはやりタップストローク(T)になっている方が、難易度は下がると思います。2拍目は1拍目と動きの形は同じですが、手順が左右対称になっています。



2番目にアクセントがある場合



これもディドルの部分に注目すると、ディドルにアクセントが1つついてしまっています。
ですから、難しい部類に入ると思います。


3番目にアクセントがある場合



またまたこれもディドルの部分にアクセントがついていますね。しかも2打目の2つめにつくというのは、難易度は上の方だと思っていただいてよいと思います。



4番目にアクセントがつく場合



一番最初にでてくるRはノーアクセントで、次にアクセントを控えているので、その準備が必要ですね。つまりアップストローク(U)になるわけです。その次はディドルがでてきますが、このLはノーアクセントで、その次もノーアクセントですからタップストローク(T)になります。4番目の音符はアクセントのRです。これはその次のRがノーアクセントになるのでダウンストローク(D)になります。インワードパラディドル(RLLR LRRL)を取り組む時に、最初に練習するべきなのはこれですね。



インワードパラディドル(RLLR LRRL)のもっとも簡単な動きの形はUTTD UTTDということになります。






4.ディレイドパラディドル(RLRL LRLR)の場合

1番目にアクセントをつけると、このようになります。



ディレイドパラディドルは拍をまたいでディドルがでてきます。この場合拍のアタマにアクセントがあるわけですが、繰り返して練習するとディドルの2番目にアクセントがつくのと同じ感覚になります。ですから難易度としては高い方になります。



2番目にアクセントがつく場合



最初のRはノーアクセントで、次もノーアクセントなのでタップストローク(T)になります。次に出てくるLはアクセントで、その次にでてくる音符がノーアクセントなのでダウンストローク(D)になります。3番目のRはノーアクセントで、、つぎに出てくる音符がアクセントなのでアップストローク(U)になります。ディドルはないの?と思うかもしれませんが、ディレイドパラディドルの場合ディドルは拍をまたいででてきます。そういう場合拍アタマを感じるのが難しくなりますので、しっかりと拍アタマを意識できるように練習してください。この場合のディドルはタップストローク(T)になります。ディレイドパラディドル(RLRL LRLR)を一番最初に取り組むなら、このTDUT TDUTの動きの形がオススメです。



3番目にアクセントがつく場合。



ディドルの部分をみてみましょう。これもディドルはアップストローク(U)になっていますね。
ですから、最初に取り組むべきディレイドパラディドルとしては適していません。



4番目にアクセントがつく場合



この場合もやはりディドル部分が難しいのです。ダブルストロークをダウンストローク(D)とタップストローク(T)の2つにわけることになってしまいますので難易度が上がってしまいます。



ディレイドパラディドル(RLRL LRLR)のもっとも簡単な動きの形はTDUT TDUTということになります。







まとめ

シングルパラディドルを実際に練習するときは、アクセントの形を考慮にいれる必要があると思います。
アクセントを考慮にいれるということは、動きの形も同時に考慮にいれるということになるわけです。
4つのパラディドルはそれぞれ取り組みやすい動きの形があります。いままで見てきたように、ディドルにアクセントがついたり、アップストローク(U)になったりするとむずかしくなります。つまり、

一番最初に取り組むべき動きの形はディドルがタップストローク(T)になっていると取り組みやすいのです。

もちろんディドルがアップストローク(U)になったり、ディドルにアクセントがつくパラディドルを練習する必要はないといっているわけではありません。むしろパラディドルを本当に使いこなしていくには、ディドルの部分のストロークをタップストローク(T)以外のものに変化させていくということは非常に重要ですので、このこともしっかりアタマにいれておいてくださいね。

動きの形を考慮にいれたパラディドルで、もっとも簡単なものは

ストレートパラディドル(RLRR LRLL)は、



リバースパラディドル(RRLR LLRL)は、



インワードパラディドル(RLLR LRRL)は、



ディレイドパラディドル(RLRL LRLR)は、



となります。
以上の4つが一番最初に取り組むのにふさわしいパラディドルともいえます。


128パラディドルについて

128パラディドルとは、僕が考案した128種類のシングルパラディドルのことです。

ダブルパラディドルやパラディドルディドル、トリプルパラディドルなどは含みません。純粋なシングルパラディドルのみでも、128種類以上あるのです(手順は8種類です)。シングルパラディドルには上にあげた4つの動きの形以外にもたくさんのものがあります。
例え手順は同じでも動きの形を変えるだけで、まるでまったくちがう手順を叩いているかのように感じることもあるのです。ひとつの手順について、複数の動きの形を練習していくということが、パラディドルを本当にマスターするためにはとても重要なのです。
よく、パラディドルなんてドラムセットに応用できないんだから、練習してもムダだよ。という意見をききますが、この128パラディドルをマスターすれば、必ずパラディドルはドラムセットに応用できます。いままで、128パラディドルをマスターした生徒で、ドラムセットに応用できなかった生徒は一人もいませんでした。現在(2004.7)業界に出回っているシングルパラディドルに関する情報は、僕がつかんでいる限り、このページの最後にでてきた4つの動きの形ぐらいです。もしそれしか練習していないなら、応用できないのもしかたありません。ここで登場してきた4つの動きの形だけでは、うまくドラムセットに応用するのは難しいのです。
僕のドラムレッスンでは、いろいろな動きの形を練習することで、熟練されたパラディドルを習得することができます。その熟練されたパラディドルを細かく分析して、てきるだけ多くの人に取り組めるように考案したのが128パラディドルというものです。あなたも、いまもっているパラディドルをより洗練されたものにしてみませんか?



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