パラディドルについて
パラディドルについて
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このページでは、いろいろなパラディドルについてみてみましょう。
☆ シングルパラディドル
シングルパラディドルの秘密というところでも書きましたが、ドラムを叩き始めて、ルーディメンツの存在に出会うと、最初に取り組むのが、ほとんどの場合このシングルパラディドルであろうと思います。今までオルタネイト(左右交互ということ)の手順で叩いてきて、もっと何か工夫できないかなと感じ始めている人には最適な練習となることでしょう。
パラディドルというのは、パラ(R L)とディドル(RR LL)の2つからできています。パラというのは、いわゆるシングルストロークのことで、ディドルというのはダブルストロークのことです。
シングルパラディドルの手順というのは4種類あるのですが(詳しくはこちら)、ここではRRLR LLRL(ストレート・パラディドル)についてを練習しましょう。
では、実際にこの動画のように叩いてみましょう。
拍のアタマがアクセントになるように、前から2番目の音符がアップストロークになるように注意して取り組んでください。
どんどんスピードがあがってくると、アップストロークとタップストロークの区別がはっきりしなくなってきます。どういうことか右(R)で説明すると、RLRRLRLLのディドルの部分はゆっくりのスピードならば、タップストロークで叩いて、その次に出てくるRのときにアップするという形をとります。しかしスピードが上がってくるとディドルの部分からすこしずつ徐々にアップでストロークしていくということなのです。動きの形がスピードによって徐々に変化していくということを覚えておいてください。
パラディドルがある程度できるようになったら、動画のように、バスドラとハイハットをつけて練習しましょう(譜面上)。
それができたら、アクセントの音符をいろいろなタムにランダムにふりわけて叩いてみましょう(譜面下━動画ではもう少し複雑に動いています)。移動をはじめると、むずかしく感じるかもしれませんが、がんばってくださいね。
こんどは、右の部分をライドシンバルへ移動してみましょう(動画では、バスドラとハイハットは後から加えています)。
できればアクセントはカップを叩けるようにしましょう。
☆ ダブルパラディドル
ここではダブルパラディドルを練習してみましょう。はじめて取り組む場合は、6連符としてやってみましょう。
手順はRLRLRR LRLRLLです。慣れてきたら動画のようにバスドラとハイハットをいれましょう。
スネア上でやれるようになったら、右腕をタムに移動させてみましょう。
動画では下の2種類のパターンを混ぜて繰り返しています。
このパターンはアフロ・キューバンの6/8拍への応用でもあります。
リズムキープが少しむずかしく感じる場合は、テンポをさげてゆっくりから取り組みましょう。
☆ トリプルパラディドル
今度は、パラが3つになったトリプルパラディドルにトライしましょう。
手順はRLRLRLRR LRLRLRLLです。ここでは4拍で表してありますが、2拍をひとつの手順として取り組んでください。
☆ パラディドルディドル
このパラディドルの手順はパラ(R、L)がひとつと、ディドル(RR、LL)がふたつで構成されています。
RLRRLL、LRLLRRといったように6連符であらわされます。もちろん4連符を6つづつにわけるというような使い方もできます。
まず、この動画でゆっくり叩いているのを見てください。
上の譜面にもあるように、最初のディドルの部分にUUの表記がありますね。Uというのはアップストロークのことでしたね。
UUは2度アップストロークを繰り返すという意味ではなく、徐々にアップするということです。パラディドルディドルで大切なことはこのダブルストロークのアップを練習するということなのです。動画ではモーラー奏法によるアップストロークで演奏しています。雑誌等で紹介されているアップストロークとは異なり、腕全体を回転させ振り上げるときにあてるという感じでたたいています。これができるようになると、高速のパラディドルが可能になります。振り上げによるアクセントの準備と音を出すという行為を同時にしているわけですから、叩いてから振り上げるよりはスピードがあがるということなのです。またセット内の楽器の移動も楽になります。パラディドルディドルのスピードが上がらなくて困っている人はぜひためしてみたくださいね。また、パラディドルに限らず、ストロークをスピードアップさせるには、振り上げるときを意識するということが大切です。
今度はスピードをあげてやってみましょう。もちろん力みは取ってくださいね。
ちなみに動画ではバスドラとハイハットを踏んでいます。
☆パラディドルの応用
ここでは、パラディドルとダブルストロークをフレーズの中に応用して叩いてみましょう。
リズムのなかにいれてみたり、オカズのなかにいれてみたりすることで、スネア上だけでなくセット全体に範囲がひろがるように工夫しましょう。
画像をクリックして動画をみてください。
ここでよくでてくる手順はRLLR LRRL(インワード・パラディドル) とか、RLLR LRRL LRLR LRRL(2と3拍目のところでインワード系からディレイドで進行しています) などがよくでてきています。
途中でライドのカップ音がランダムにでてきていますが、これはパラディドルを応用した上の手順で演奏しています。
また、ダブルストロークが、パラディドルでは16分音符としてでてきますし、ドラッグ等の32分音符としてもでてきます。
この使い分けが最初は慣れないかもしれませんが、ぜひトライしてみてください。
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