MIDIとドラムの関係について
MIDIとドラムの関係について
MIDIとは、「Musical Instrument Digital
Interface」の頭文字をとったものなんだ。ひとことでいうと異なるメーカーの楽器どうしをつなぐ世界で統一された国際規格ってこと。ちょっと分かりにくい? 昔の楽器は自分のメーカーどうしはつなげることができても、他のメーカーのものは、つなげることができなかったんだ。いまから考えると本当に不便な時代だったんだ。「このままではいかん」「メーカーの枠をとびこえて楽器の規格を統一しよう」って考えた人達がいたんだなー。ありがたいことだよね。現在ではローランドだろうがヤマハだろうがコルグだろうがカシオだろうが、みんなMIDIをとうしてつなげることができるよ。 MIDIにはチャンネルが16個あるんだ。これを説明するね。楽器屋にいったときに、1つのシンセサイザーからピアノの音や、ベースの音、それからドラムの音などがでていて不思議に思ったことない?僕は、はじめてシンセをさわったときびっくりしたなー。だって1つの鍵盤からボタンを押すだけで、つぎつぎにいろんな音がでてくるんだから。あるボタンを押せばオルガンの音が出て、また押すとまったく同じ鍵盤からドラムのおとが出たりするんだ。もういまではあたりまえになっているけど、当時はとても珍しかったんだよ。もし分かりにくければテレビを想像してみて。テレビの画面は1つなのにリモコンのチャンネルの番号を押すと好みのテレビ局につながるでしょ?シンセもそれと一緒なんだ。それで、機械のドラムっていうのは、MIDIの世界では10チャンネルを担当しているんだ。バスドラはC2(ノートナンバー36『
低い”ド”の音』)、スネアはD2(ノートナンバー38『 低い”レ”の音』)、ハイハットのクローズはF#2(ノートナンバー42
『ひくい”ファのシャープ”の音』)というように、10チャンネルのなかで割り当てられているんだよ。だから鍵盤を押せばだれでもドラムの音が出せちゃうわけ。このホームページにも、音をきくページがあるけど、ちゃんとMIDIをつかってるんだよ。またドラムだけじゃなくて、パーカッションの音もはいっているから、ドラムは生で、パーカッションはMIDIでなんてこともできるんだ。どう?楽しそうでしょ? これからのドラマーは生で叩くだけじゃなく、MIDIとの融合をはかることもとても大切だと思うんだ。僕らの生活に一部にコンピューターがはいってきて、生活がよりいいものになったように、ドラムの世界もMIDIやその他のデジタルなサウンドのどんどん取り入れるべきなんじゃないかな。未来の世界の音楽はアナログ(生でたたく)とデジタル(MIDIなど)の融合が進んでいくと思うんだ。デジタルの方向にあまりにも無関心だとこまることがあるかもしれないね。
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