モーラー奏法において不可欠であるリラックス。
なぜリラックスには法則があるといいきれるのか?この疑問に答えるべく、無料動画にてこちらで解説しています。
衝撃の内容です!!
気になる方はこちらまで

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投稿者: hiromu 投稿日時: 2008-12-25 0:00:00 (6343 ヒット)
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投稿者: hiromu 投稿日時: 2008-12-11 15:58:38 (8735 ヒット)



スティックは投げるもの?









当ドラムメソッドにおいて、グリップを考える際に重要なことは、スティックをできるだけ握らずに、まるで投げるかのように扱うということです。


 


フリーグリップをマスターするためにも、この感覚は重要になります。


 


私たちが箸を持つとき、どのような持ち方ですか?


あえてスティックでやってみますね。


こんな感じにもちますよね?



 


鉛筆をもつときは、どうでしょうか?


こんな風にもちますよね?



 


こんな風にもつのは、あまりきれいではないですよね?



 


これらに共通することは、指先で扱うということです。


当ドラムメソッドにおいては、グリップもそのように、指先で扱うことを指導しております。


 


 


 


でも、注意してほしいことがあります。


それは、ヒットの瞬間に握り込むような感覚をもっている人が、指先でスティックを扱ったらどうなるか?


当然指先に大きな負荷がかかります。すぐに痛くなってしまうでしょう。


ほとんどのドラマーがヒットするときに、握りこんでいるので、痛くなってしまっては、危険ですから、安直にまねをするのはお控えくださいね。


 


では、どうすればいいのでしょうか?


 


やっぱり握りますか?


 


確かに一部そういう部分もあります。


 


完全な意味において、いっさい握ることはないということではありません。グリップを考える際には、この部分が非常に難しいのです。


実は、ヒットするときにスティックを握らない感覚で、扱うことができると、簡単にスティックを指先でコントロールすることができます。


そのためにはフリーグリップをマスターする必要があります。グリップがフリーに近づくことにより、スティックを指先で扱う感じがわかってきます。


 


では、どうしたらスティックを投げるように扱うことができるのでしょうか?


 


それを、考えるまえに、そもそもドラマーはなぜスティックをにぎってしまうのか?を考えてみましょう。


 


それは、ヒットの瞬間にリバウンドがあるからなのです。


リバウンドがまったくないのなら、スティックを握る必要は感じないと思います。例えば、枕を叩いてみましょう。ヒットの瞬間に指を離しても、リバウンドがまったくおこらないので、安心して指を離せますね。これがリバウンドのあるドラムを叩いていても、同じように指を離せるのなら、フリーグリップの土台ができたことになります。


例えばこんな感じですかね。







 


 


 


では、リバウンドはどこで処理するのでしょうか?


 


リバウンドの処理を指でしてしまうと、スティックを挟むというわずかな力を使ってしまうので、完全なフリーな状態にはなりません。実際のフリーグリップはこの状態なのですが、これがくせ者なのです。


指はいつもいつも完全にスティックをさわってもいないというのは、不可能でありますが、


しかしながら、一定の条件をもたせれば、ヒットの瞬間に挟むことさえしないで、連続したストロークが可能です。


フリーグリップの感覚をしっかりつかみ、マスターするためには、ヒットの瞬間には、たとえ大音量であろうとも、スティックが指の上にただ乗っているだけで、決して挟んだりしないという感じをつかまなければならないのです。リバウンドを指では吸収しなくても、ストロークができる感覚が必要なのです。


つまり、リバウンドは、主に腕で吸収することなのです。これができてはじめて、指がフリーになることができるのです。


そして、本当の意味でスティックを投げるように扱うことができます。


リバウンドをスティックを挟むことで吸収しているうちは、フリーグリップの習得は浅いものになっていると言わざるをえません(もちろん、挟んではいけないということではありませんよ、念のため^^;)。


指の力を完全に使わないでヒットすることができてはじめて、無駄なく少しだけ使うという感覚になることができます。


 


 


 


 


 


 


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投稿者: hiromu 投稿日時: 2008-11-26 12:00:00 (13056 ヒット)


インフィニティーの種類








私たちの腕をリラックスさせて動かすと、上腕の回旋を伴うということが前回の内容でした。これはドラムのモーラー奏法に限らず、野球の投球フォームやテニスのスウィング、水泳などの腕を使う運動にとっても、大変重要な動きとなるものです。ここでは、腕の動作のときにあらわれるインフィニティーの種類を2つご説明いたします。 モーラー奏法にとって大変重要な動きです。必ずマスターしてください!


 


1. インフィニティー


 


この運動は、前回紹介したものと同じ動きです。


 


右利きの場合、内回転でできる円が自分の左側に、外回転でできる円を自分の右側につくるように描きます。


 


 


 


ドラムに応用するなら、内回転をスネア、外回転をフロアタムで叩くようにするとわかりやすいと思います。


 







 




2. 逆インフィニティー ( カウンター・インフィニティー )


こちらは、1つ目のインフィニティーを描くことができてから、取り組みましょう。


こちらの場合は、一番目と描き方が逆となります。


わかりやすくいうと、右利きの場合、内回転でフロアータムを叩いて、外回転でスネアを叩くような動きです。


一番目とは描き方が逆になるので、自分から見て、右側にできる円が内回転、左側にできる円が外回転ということになります。


 


当ドラムメソッドでは、ハイハットを刻むときのインフィニティーは、最近ではこちらを推奨しております。


 







 


ここで注意してほしいことは、上腕と前腕の動きの関係が、反対になるわけではありません。反対に前腕から上腕に向かって流れをつくってしまうと、肩関節を痛めるリスクが高まります。反対の流れにはならないように注意が必要です。また、上腕の外旋・内旋はストロークがひとつでも、必ず両方出てきます。


例えば、外旋のみ行われて、内旋が行われていないということはありえません


 


 


 


この2つのインフィニティーは、一番目は取り組みやすく、理解しやすいという面があります。


逆インフィニティーは、内回転と外回転の打点が接近するため、同一の楽器で演奏するときに有利に働きます。


 


また、もちろんですが、インフィニティーはブラシで演奏するときにも、応用できます。クロック・ワイズとカウンター・クロックワイズという動きが紹介されたことがありますが、これなども、インフィニティーを使えば、すぐに理解できます。簡単にいうと、右腕の場合、クロックワイズが外回転、カウンタークロックワイズが内回転となります。


詳細は、また期を改めてご説明したいとおもいます。


 


※外回転・内回転という言葉は、当ドラムレッスンにおいて作り出された造語です。解剖学や運動学などには、そのような言葉はでてきません。解剖学ででてくる外転・内転と混同しないように注意してくださいね。


 


解剖学では、各関節ごとに運動を分解して、理解するにはとても優れているとは思いますが、体全体と腕、脚という観点では分析がされておりません。これは、残念ながら、解剖学にとどまらず、西洋医学がもつ弱点のひとつであろうと思われます。とはいえ、分析するという点では、非常に有効ですので、当ドラムメソッドにおいても利用させていただいております。


 


 


 



 


 


 


 


 


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投稿者: hiromu 投稿日時: 2008-11-12 12:00:00 (7392 ヒット)


インフィニティーとチップの軌道







 


ドラムを叩くうえで、ストロークを語る際に、チップの軌道はどうあるべきかがさまざまなところで語られています。


 


よくある話として、軌道は最短距離を通るべきであるというものがあります。みなさんもそのような話は聞いたことがあると思います。確かに、短い距離を通れば、チップの移動は素早くなるというのは、まちがっているわけではありません(モーラー奏法においても、チップの軌道自体を小さくするということは、スピードをあげるときには、重要な要素です)。しかし、一般奏法では、この考え方が、腕を動かしにくい動作を誘導しているために、かえってスピードがあがりにくい、あるいは、リラックスしにくいという現象がおこっています。ここでは、モーラー奏法に代表されるリラックスを主体とした奏法がどのような軌道を描いているのか、また、描くべきかを考えていきましょう。


 


そもそも、腕をリラックスして動かす法則はどんなものであったかというと、胴体側から順番に動くという法則です。複雑さを避けるために、腕だけで考えると、肩ー上腕ー前腕ー指ースティックといった具合です。これらが、なめらかに連携して動くということが大切です。


 


上腕がまっすぐ前に出るような肩関節の屈曲では、上腕と前腕が同時に動きやすいため、負荷がかかり、腕全体の動きをなめらかにするのは、難しいのです。上腕の長軸に対する回旋(外旋・内旋のこと)はみられません。



 


上腕が真横にでるような、外転も、写真のように上腕の内旋が含まれていないならば、これもなめらかな動きは難しいのです。写真のように、上腕と前腕が同時に動くと、三角筋の真ん中や棘上筋に大きく負荷がかかります。



 


単純な外旋・内旋では、ドラムを叩くことは、難しいです。縦方向の運動がまったくないからです。






 


必要なことは、これらの動きが適切に融合しているということです。


 


 


この適切な動きの融合を可能にしているのが、インフィニティーを描くように動くことなのです。
















上腕の屈曲・伸展は、若干ふくまれています。また、肘の屈曲・伸展もおこっています。


屈曲・伸展は、おこしてはダメということではないので、注意しましょう。


 


 


チップの軌道は、腕をリラックスして動かした場合、インフィニティーを描くということになります。


 


 


インフィニティーには、2つの円ができます。右腕の場合、自分からみて左側にできる円が内回転(上腕が主に内旋、外転するとき)をしながら作る円で、右側にできる円が外回転(上腕が主に外旋、内転するとき)をしながら作る円になります。


 


 


伝統的なモーラー奏法は、このインフィニティーの2つの円のうち、外回転でつくる円を大きく、内回転でつくる円を小さくして演奏するという特徴があります。


このため、内回転でアクセントをつくるという発想がないようにみえます。


 


詳しくは、またあらためてご説明いたします。


 


筋肉に頼らないスピードアップにおいても、インフィニティーを描くという行為が誘導する上腕と前腕の動きをマスターすることによって、大きな効果がうまれます。しっかりとマスターすれば、必ずスピードは上がります。


 


例え、腕全体が動いていても、テンポ200で8分音符を無駄な力みなく刻むことが可能です。ぜひ無料体験レッスンにてあなたの目で確かめてください。


 


 


 


 


 


 


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投稿者: hiromu 投稿日時: 2008-10-29 12:00:00 (25887 ヒット)






 


当ドラムメソッドでは、ストロークのスピードを上げるということを、しっかりとした理論で説明することができます


 


一般奏法においては、スピードを上げる方法は明確には提示されていません。


 


スピードアップを 繰り返せば繰り返すほど、疲れていませんか ?


 


そうなってしまう人は、いちどご自分のストロークを振り返ってみていただきたいのです。


ストロークのスピードをあげていくときに、手首からさきだけを上下に動かそうとしていませんか ? この方法は、前腕部の疲労をまねくだけでなく、腱鞘炎になるリスクを高めてしまいます。


何をかくそう、僕自身がモーラー奏法に変える前は、テンポ180の8分音符でハイハットを刻むと、前腕部がパンパンにはってしまって、とても痛かったのをいまでも鮮明に覚えています。


しかし、奏法を変えて後は、テンポ200のハイハットを刻んでも、まったく痛みはなくなりました。もちろん、どこも疲れてはいません。


これは、私だけに起こった特殊事情ではなく、しっかりマスターすれば、誰にでも可能なことなのであると考えています。


重要なことは、筋肉を鍛え、増強しなければ、スピードが上がらないということではなく、胴体と肩甲骨、上腕、前腕の動きの関係をなめらかにすることです。胴体側から順番に動くということが大切です。 この根本にある腕の運動が、インフィニティーを描くということにあります。


念のため、いっておきますが、 このことは、筋肉を鍛えてはいけないという意味ではありません。


動きが滑らかでないことに問題があるのです。


 


そんなに大きく動いて本当にスピードがあがるの?


 


と疑問に思われるかたもいらっしゃるでしょう。


確かにオーバーアクションでは動きの把握はしやすいものの、スピードは上がりにくいでしょう。しかし、それは胴体側からの動きをやめて、手首の上下運動だけに変えればよいということではありません。工夫次第で腕全体を動かしてもスピードは上がります。


目安としては、片腕で8分音符を刻むとして、テンポ200は楽に動くようになります。びっくりされるかもしれませんが、この奏法をマスターしていただければ、ああ、このことかと実感していただけるでしょう。




その証拠に当ドラムレッスンに通ってくださる多くの生徒さんがスピードが上がったことを実感されております。

 


 


現在すでにモーラー奏法をならっている方でも、できているという思いこみがあると、完成度の低い部分を見えなくしてしまうことに注意しましょう。まだスピードが上がっていないならば、まだまだ基礎練習が足りないとおもっていただきたいのす


本当に脱力が進み、完成度が高まると、スピードは自然に上がります。


 


結局、スピードをあげていこうとするときに、手首から先だけで動かそうとしたり、テンポをあげるにつれて、力をどんどん入れていってもいいのだという感覚が、逆にスピードアップの阻害要因となります。


基本である、外回転と内回転の流れをよくするということが、とても重要です。もちろん、何の筋力もいっさい使っていないということはありません。しかし、疲れるほど無理に力を使わないでほしいのです。たいていの場合は、無意識に力みがのって、動作そのものが悪くなっているということに気づいていただきたいのです。腕の動作をよくするには、インフィニティーを描くように動かすということが大切です。当ドラムメソッドでは、インフィニティーの描き方を2種類紹介しています。 うまく使えば、スピードアップの役に立ちます。


 


次回このインフィニティーの描き方をご紹介します 。


 


乞うご期待!!


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投稿者: hiromu 投稿日時: 2008-10-15 12:00:00 (6623 ヒット)






 


前回までは、ドラムのバスドラを踏む際に、イスの位置によっては、足が動かしにくくなりやすい場所があることを説明しました。


 


このことは同時に、脚自体のラインをそろえることを考えると、ラインを斜めにそろえる必要があるということになります。


それを理解するためには、骨盤自体の動きを考えることが重要です。


座るということは、立って動くのと違い、骨盤自体の動きをかなり制限してしまいます。例えば歩くということは、骨盤自体が進行方向にどんどん移動していきます。このとき足部のさまざまな関節は、時々刻々と動いていく骨盤自体の動きとバランスをとりながら体をささえ、同時に斜めの動きを利用して体全体の重心を移動させていきます。足が底屈・背屈よりも斜めの動きがしやすいのは、このためであるとも考えられます。


 


ドラムを演奏するということは、椅子に座っているために、骨盤そのものの動きは、歩いているときよりも大変制限されています。このことをしっかり理解することが重要です。歩くときのように、骨盤自体が移動できる場合は、足の裏を地面にべったりとつけて体をささえることと、足の裏に能率良く力を伝えることとを一致させることができます。例えばペダルを踏むとしたらこんなふうでしょうか






 


 


しかし私たちドラマーはイスに座って演奏していますので、骨盤自体を大きく移動させることはできません。この状態で足の裏をベッタリとプレートにつけてしまうとラインがくずれてしまうのです ( ラインがくずれないようにイスの位置を変えると、こんどは足自体が動きにくいことになるのです ) 。


 


 


絶対にラインはくずれてはいけないということではありませんが、くずれると、体や脚の重さと加速度でつくる力を足の裏に伝えるということにロスが生まれます。また、足首や膝に負荷がかかりやすく、へたをすると痛みになりかねません。


 


ですから、ラインを整えるということに注意を払いましょう。


内回転のヒットに瞬間はこんな風にしましょう。




外回転のヒットの瞬間は僕の場合はこんな感じで踏んでいます。



 


当ドラムメソッドでは、脚のレッスンにおいて、体をささえやすいということと、動かしやすいということを高いレベルで実現できていると自負しております。


 


もう一つ忘れてはいけないことがあります。


それは、足の腱をはるということです。もちろん、無駄に力をいれて、リキむということではありません。最低限で適切に、もちろん疲れないように入れるということです。


これをやらないと、体や脚の重さとそこからくるエネルギーをペダルに伝えたときに、そのエネルギーを受け止められず、膝や足部の関節を痛める可能性があります。


 


以前に述べましたが、足部は体全体をささえるためにいつも働いています。つまり、足は大きな力を受けても、充分耐えられるだけの仕組みになっているのです。その点が手首とはまったく異なる事実です。ですから、手首から先「だけ」を上下に動かそうとするのは、よくないのですが、くるぶし付近の足首から先だけを動かすことは、私たちの行っている運動の仕組みから考えても、問題はないのです。このあたり の理解 は、独学では難しいかもしれません。


 


でも、大丈夫です。


当ドラムメソッドでは、丁寧にわかるまで何度でも取り組みますので、安心しておこしください。


 


 


 


 


 


 

hiromu@drumlesson.cc

 


 


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投稿者: hiromu 投稿日時: 2008-9-10 4:38:10 (11763 ヒット)


脚の動きと足の動き1





 


脚の動きと足の動き


 


モーラー奏法の脚への応用を考える際に、体をささえるということと、脚(足もふくむ)を動かしやすくするという2つを高いレベルで融合するということが大切でしたね。


 


イスの位置について


 


前回の説明では、このように座ってしまうのはあまりおすすめできませんといいました。


写真1



これは、確かに、体をささえるには都合がいいのです。しかし、実際の演奏上、ビーターが打面を打つことで体を支える時間はほんの一瞬です。


この一瞬のために、足が動かしにくい位置になるように座ってしまうのは、とてももったいないですよね。


 


 


クローズド奏法とオープン奏法


 


体をささえるということから、クローズド奏法とオープン奏法の違いを考えてみましょう。


クローズド奏法では、ビーターが打面を打ったあと、打面と接地しつづけようとすることで体をささえますよね。



 


一方、オープン奏法は、ビーターが打面をうった後、ビーターが打面から離れることをいいます。



 


クローズド奏法とオープン奏法では、明らかにオープン奏法の方が、リラックスしやすいですよね。クローズド奏法では、ビーターを打面に打ち付けるわけですから、必然的にふくらはぎに無駄な力を入れてしまうことが多くなります。もちろん、クローズド奏法が必要な場面もあるでしょうから、そういう場合は、できるだけ力をすくなくするということが重要です。


 


そのためにも、イスの位置の工夫はとても重要です。


 


では、なぜこの位置だと足が動かしにくくなるのでしょうか?


 


足の仕組みと動き


 


それを説明するために、足の関節の仕組みをすこし理解してほしいとおもいます。足部は、いろいろな関節からできていて、とても複雑です。あなたは、足の動きが上下に”だけ”動くものだと思っていませんか ? この動きを、専門的には底屈・背屈といいます。こんな感じですね。




このように確かに、上下にも動きます。しかし、実はこの動きよりも動かしやすい動きがあるのです。それが”斜めの動き”なのです。





 


これは、専門的には内がえし・外がえしとよばれる運動です。


 


この運動の利用こそが、足の上下運動よりも、素早くなる動きなのです。


じつは、この動きは足の超高速連打に応用できるのです。


 


ご自分で底屈・背屈の動きと足をふるわすように内返し・外がえしの運動をしてみてください。


 


どうですか?


 


あきらかに足の上下運動の方が動かしにくいですよね。


 


写真1のように座ってしまうと、普通はプレートに足の裏がべったりついてしまいます。


体をうまくささえるということにしぼって、脚の状態を考えると、


この位置に座るとささえやすくはなります。しかし、 そうすると、足の動きは必然的に上下運動がメインになります。つまり、自然な動きである内返し・外がえしを使いにくくなり、大腿の回転も使いにくくなるということなのです。つまり脚が動かしにくいということになるのです。


 


以上のことをふまえて、脚を動かしやすい位置にイスをもっていくと、この位置になります。


写真1よりもイスが15センチくらい左によっています。




 


しかしながら、この位置で注意してほしいことは、プレートにべったりと足の裏をつけてしまうように動くと、かえって体をささえにくくなるということがありえるということです ( べったりつけてはいけないということではありません ) 。大切なことは、前回説明した脚のラインをととのえるということなのです。ベタ足で踏むとラインがくずれることが多くなるので、注意が必要なのです。


 


このようにすれば、足の内返し・外返しの運動もつかいやすく、ラインをととのえれば、体もささえやすいということになります。


 


 


次回は、ななめに脚のラインをととのえるとは、具体的にどういうことなのかを説明します。


 


 


 


 


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投稿者: hiromu 投稿日時: 2008-8-27 16:06:18 (7764 ヒット)


体をささえるということ





ここでは、モーラー奏法の脚への応用についての一部を紹介します。


この方法は、いろいろな分野へ応用がききますので、例えば、スポーツであるとか、武道であるとか、脚関係のリハビリにも効いてくると思います。


 


そもそもなぜ、体をうまく支えることが重要なのでしょうか?


それは、体の重さを足の裏にロスなく伝えることが出来るからです。


それができるということは、バスドラに体の重さをうまく伝えることが出来るということになり、


つまり、リラックスして踏んでいるのにとてつもない大きい音がでるということになるわけです。


ちなみに脚(足)のスピードアップについては、違う方法をとります。


 


当ドラムメソッドの脚奏法の考え方として、体を支えることと脚を動かしやすくするということの融合をはかってレッスンをしております。


 


ここでは、体をうまく支える方法を紹介します。


 


座ってしまうとわかりにくいので、立ってやってみましょう。


 


まず、股関節の位置を確認しましょう。実は股関節の位置を正確に把握するのは簡単ではないのですが、ここでは、話をシンプルかするために、内ポケット付近を目安に探しましょう。


股関節と膝の真ん中を結んだ線で面をつくるようにイメージしましょう。



 


 


今度は、踵とつま先の真ん中を結んだ線で面をつくるようにイメージしましょう。




この 2 つの面の延長が1つに重なるように股関節と膝と足を調整しましょう。




今度はこの重なった 2 つの面に対して、骨盤の正面が平行になっているようにしましょう。


あごが前に出てしまっている人は少し引いて、腰に無用の力みを発生させないようにしましょう。腰が張ってしまう人はすこし骨盤を前に倒すか、後ろに倒すかなどして調整し、力みがうまれない位置をさがしましょう。


猫背気味と人は少し胸を張るつもりで動かすと、バランスがとりやすいことがあります。


(今やろうとしてしていることは静止状態でのリラックスですので、動的なリラックスをもとめる動きとは違います。したがって姿勢の考え方も違います。)


 


この関係がいわゆる腰が入っているという状態です。



 


この状態を当ドラムメソッドでは、ラインがそろっていると表現しています。



 


この考え方は初動負荷理論の提唱者である小山裕史氏の脚の垂直軸の考え方を応用しています。


 


 


こんな感じになってしまうと




 


足の裏に体の重さや足の重さなどから来るエネルギーを足の裏にうまくつたえることができません。つまり大きい音を出すには筋肉にたよらざるをえないことになって、疲れやすくなります。


 


このラインをそろえるという考え方はとても大切です。


 


 


 


今までの話だけから連想すると、ペダルのプレートと脚の関係はこのようになるのがいいような気がしますよね?


実はこの位置に座ってしまうと、足(脚ではない)が動かしにくくなります。


驚くかも知れませんが、本当です。


では、なぜ脚のラインをそろえるという話をしたかというと、それを斜めに使いたいからです。


どんな風に使うかは次回説明します。


バスドラに応用する際には、ヒットに瞬間に、この関係が成り立つこと自体が大切なのです。プレートに対して足の裏をべったりとつけて、プレートの向きに対して脚と骨盤のラインをそろえるということではありませんので、くれぐれも注意してください。このような位置に座ってしまうと、体は支えやすいですが、足が動かしにくくなりますので、注意が必要です。



 


なぜだかわかりますか?


本当は、どのように座った方がいいのか・・・


このつづきは次回に・・・


 


 


 


 


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投稿者: hiromu 投稿日時: 2008-8-13 2:25:11 (10418 ヒット)


モーラー奏法 脚への応用2





モーラー奏法の脚への応用の際に大切な事は、脚には腕と違った特殊事情を考慮にいれることです。


 


その特殊事情とは、何かおわかりですか ?


 


それは、脚には体を支える役割があるということです。


 


なあんだ。そんなことあたりまえじゃないか。


と思ったあなた、この事実を甘く見ないでくださいね。このあたりまえのことをいかに的確にドラムに応用するかということが、とても重要であり、大切なことなのです。


 


つまり、ひとつは、リラックスしてドラムを叩くためには、脚が体を支えることや重力を利用して、体全体の重心をうまく移動させて叩くという発想を持つことが重要です。


 


もうひとつは、回転運動を主体とした脚の運動でペダルを踏むということです。


 


私たちの大腿骨は歩いているとき、内旋や外旋という回転を伴って動いていることをご存知ですか ? 当ドラムメソッドでは、この回転を利用してバスドラを踏むように指導しています。


 


 


当ドラムメソッドの脚のレッスンは、この2種類の事柄を高いレベルで融合させることをめざしています。


 


 


体を支えるということに、能率の良い支え方、能率の悪い支え方があるといったら、おどろかれますか ?


そして、例え 体をうまく支えることができているひとであっても、脚が動かしにくい場所にいすをおいてしまっている人が多く、とても残念に思います。


 


また、能率の悪い支え方をしていると、膝や足首の関節に無用の負担をかけてしまいます。自分では、体の重さを利用して踏んでいるつもりでも、そのエネルギーの伝達にロスが発生しているということがありえるのです。


 


 


 


また、脚が動きにくいという人は、多くの場合、脚だけを動かそうとしていませんか ? 太ももの大腿四頭筋をメインに動かして、ももの部分を上にあげようとしすぎることで、そけい部あたりに痛みが発生しやすくなるのです ( 注 バスドラを踏むときに、この筋肉を完全に使わないということではありません ) 。大腿四頭筋の中の大腿直筋を使いすぎていると思われます。とくにオスグット病で膝が痛い人は、この大腿四頭筋の過緊張が原因であると考えられます ( 現在は、痛みがひいていたとしても、大腿四頭筋に多くの負荷をかけたままの方が多いです ) 。これのかわりに腸腰筋で股関節を屈曲できれば、その膝の痛みはなくなっていくと当ドラムメソッドでは考えています。また、 腸腰筋の活性化の方法も指導しております。


 


もうひとつは、足の先の腱でペダルをつついて、脚全体を動かすという方法です。そけい部に痛みが来てしまう人は、足の指の腱がゆるみすぎていないかどうかもチェックしてください。


そして、もう少し、足の先で脚をつつきあげるような感じを取り入れてみてください。ふとももの疲れを改善しやすくなります。


 


また、骨盤の歪みをとって、不必要な筋肉の緊張をとりのぞくと、骨盤と脚の関係がよくなり、脚が動かしやすくなります。


 


 


 


 


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投稿者: hiromu 投稿日時: 2008-7-30 20:00:00 (20359 ヒット)


手首や前腕部の痛み





手首と前腕部の痛みについて


 


一般奏法において、シングルストロークのスピードアップを目指して練習していると、よく前腕部のこのあたりが、痛くなったりしていませんか ?


 


その 前腕部が痛むという人は、よく読んでくださいね。


 


あなたの手首を見てください。


ドラムを叩くとき、手首から先「だけ」で叩いていませんか ?


 






 


 


注意してほしいのは、これは、決して、手首から先を動かしてはいけないということではないということです。


この「だけ」には、深い意味があるのです。


 


 


この問題はプロ・アマを問わず、多くのドラマーが抱える問題です。


しかも、この問題の根は深いのです。


 


それは、真面目にスピードアップの練習に取り組めば、取り組むほど、この痛みに直面し、それをしかたないことだと思ってしまっている人がとても多いからです。適当に練習をサボる人は、痛めることは少ないのですが、一生懸命練習に取り組んで、手首からさき「だけ」を動かそうとすればするほど、前腕部の痛みが増していきます。


 


手首の弱い人は、前腕部だけでなく、手首付近も痛くなってきたりするひともいます。このような叩き方をしていると、腱鞘炎などになるリスクが高まります。手首が丈夫な人であればよいのかもしれませんが、


もし、あなたが手首まで痛くなっているようなら、


今すぐ、練習をやめてください。そして完全に痛くなくなるまで、どうかゆっくり休んでください。


 


おどしたいわけではありません。痛みに対する警戒心がなさすぎて、あなたが自分自身の手首をひどく痛めつけていることに気がついてほしいのです。


 


腱鞘炎やそれに類似する状態になってからでは、遅いのです。軽いものならいざしらず、症状が発生してからでは、なにをやっても痛みます。このような状態になってしまうと、ドラムは叩けなくなります。


 


腕の骨は、手首からさきだけを激しく動かすという動作に適している仕組みであるとは思えません。


 


どうか、みなさんの前腕のストレスに対する感覚をもっと研ぎ澄ましていただきたいのです。


 


 


この痛みに対する方法はないのでしょうか ?


 


手首が痛くなってしまう人は、ドラムを叩けない体質なのでしょうか ?


 


当ドラムメソッドでは、そんなことはないと考えています。手首からさきだけの動きではなく、腕全体の回転運動を伴って、指の脱力がすすんだ結果、自然に手首が上下するということであれば、大丈夫なのです ( ただし、すでに痛みを伴ってしまっている場合は、しっかり休んだうえで、痛みが完全になくなってから取り組んでくださいね ) 。

















 


一般奏法を教えている先生方でも、自分の生徒の手首を痛めつけて、二度とドラムを叩けなくしてやろうなどとおもっている人などいません。先生方はみなさん、生徒によかれとおもって指導されていると僕は信じています。


ただ、この事実をご存知でないために、手首を痛めてしまう生徒に指導ができないだけなのです。ほんとうは、特定の誰かが悪いということではなく、知らないということが起こしている歪みなのです。


ですから、大切なことは、どうのように動いたら安全かということを知るということです。


 


当ドラムメソッドは、体を痛めないでドラムを叩くということを徹底的に追求しています。


モーラー奏法を通して、あなたの体が楽になって叩くことができたなら、私たちにとっても嬉しいことです。


 


どうか、知らない間に自分の手首を痛めつけてしまわないで、大切に、楽にドラムを叩いてくださいね。


 


 


 



hiromu@drumlesson.cc

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