モーラー奏法において、スティックのチップが描く軌道は、普通の奏法とはかなり違います。腕をリラックスさせるために回転を利用するため、その結果としてあらわれるチップの軌道は、なにも遮るものがないならば、インフィニティー(無限大のマーク∞)を描きます。あくまでも腕をリラックスさせた結果そうなるというもので、力んだまま故意に描こうとしないでください。アクセント理論7ページ2
人間の腕というのは、2つの方向に回転するようにつくられています。1つは胴体に向かって内側にまわるという回転(上腕の場合内旋、前腕の場合回内)です。もう1つは胴体から外側に回転(上腕の場合外旋、前腕の場合回外)です。モーラー奏法ではこの2つを扱います。もちろん、ただまわせば良いと言うものではなく、リラックス感を進行させながら回転させるということがとても重要です。アクセント理論7ページ1
モーラー奏法の外見だけを真似ても、重力感覚とエネルギーの流れを感じとれていないと、逆に腕がとても疲れることになりかねません。症状としては上腕の外側が痛くなったり、肩がいたくなったりしてしまいます。モーラー奏法はどこも痛くなったりつらくなったりする奏法ではありませんから、そうなったらすぐに練習をやめて、動かし方が間違っていないかどうか、力が入りすぎていないかどうかをチェックしてください。リラックスを重要な課題だと思ってくださいね。アクセント理論6ページ2
モーラー奏法において、腕の重さを感じて叩くということをよくいわれます。これは、地球に重力がはたらいているのを利用して、無駄な力を使わずに叩くということです。リラックスをすすめるうえで、とても大切な感覚です。アクセント理論6ページ1
演奏時の指は、なるべく力を抜いてください。特にスティックをまるめこむようなグーの形の握りを続けている人は注意してくさいね。前腕がリラックスしにくくなります。アクセント理論5ページ2
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