腕を落下させるということは、重力を感じることだと説明しました。宇宙飛行士が地上で訓練をするときに、飛行機の落下を使うのは有名ですね。飛行機が落下すると、その最中に中では無重力状態が発生します。このとき物に重さがなくなっているのと同じ状態がおこっているのです。地上であるのもかかわらず、宇宙飛行士の体は、自分の体重がなくなっているのと同じ状態が発生しています。もちろん、実際に重さが消えてなくなるわけはありません。重力に拮抗すれば、もとにもどります。しかし、飛行士の重さを感じる感覚はあたかも自分の重さがなくなったように感じているわけです。重力にまかせて落ちることで、物に重さがなくなる同じ状態をつくりだすことができるというのが大切なことなのです。つまり自分の腕も、重力にまかせて落とすことができれば、その間は腕の重さを感じずにいられるというわけです。リラックスの重要なポイントがここにあります。
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