モーラー奏法において不可欠であるリラックス。
なぜリラックスには法則があるといいきれるのか?この疑問に答えるべく、無料動画にてこちらで解説しています。
衝撃の内容です!!
気になる方はこちらまで

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2010年 : 
投稿者: hiromu 投稿日時: 2010-6-30 10:30:00 (5893 ヒット)


 

ここでは、脚のインフィニティーについて考えてみましょう。

 

☆インフィニティーを描く意義

 

まず、そもそもなぜインフィニティーを描くことが重要なのかを再確認しておきましょう。

 

一般的に正しいとされることのひとつに、チップの軌道についての問題があります。この軌道が、最短距離を通るから能率がいいとされていて、ストロークのスピードが上がりやすいと信じられています。確かに、動く距離が少なくなることは、速くなる要素の一つではあります。しかし、これは残念ながら、間違いであると言わざるを得ません。そのような軌道を描こうとすると、予想に反してスピードはあがりません。なぜなら、腕全体が手首などの先端から胴体側を動かすような動きになったり、または、先端だけで叩いたりすることになるなど、腕がとても動かしにくくなってしまうからです。

 

腕全体が滑らかに動くためには、先端の軌道はインフィニティーを描くようにするとよいのです。それは、胴体に近い方から、先端に向かって、エネルギーを送るということになります。

 

インフィニティーを描く意義はまさにこの動きやすさ、体や腕の負担の少なさにあるのです。脚の場合は、腕と完全に一致した理論ではないのですが、基本としてインフィニティーを描くということは、とても重要なことになります。ぜひマスターしてください。

 

 

☆腕と脚のインフィニティーの違い

 

○腕のインフィニティーの描き方が逆さまになる

 

このインフィニティーを脚へ応用していくわけですが、このとき、腕との違いを考えてみましょう。

 

実は腕と脚では胴体とのくっつき方がちがいます。

 

腕はこのように胴体についていますが、




脚はこのようについています。





 

この違いが腕と脚のインフィニティーの描きかたの違いに大きく影響します。

 

仮に腕のインフィニティーをこのような平面に描くと仮定すると、腕との関係はこの写真のようになります。


 

 

腕と比べると脚はこうなっていますから、脚とインフィニティーを描く平面との関係はこのようになるわけです。



そうすると、脚のインフィニティーは、このような形を描くことになります。

 


しかし、ここで注意しなければならないことがあります。それは、脚の特殊事情です。

 

脚には腕と違った特殊事情がありましたね?

 

覚えていますか?

 

それは、体を支えるという役割があることです。

 

これがインフィニティーの描きかたに大きく影響してきます。

 

基本的には音が出るところで体もしくは脚全体を支えることになるので、インフィニティーはここ(体や脚を支え、音を出すポイント)から先は円にならずに鋭角に描くようにします。

つまり、このように変化するわけです!!




 

 

☆脚インフィニティーの描き方

では、実際にえがいているところをみてください。 





注意点

 

○ラインをそろえる。

 

音が出る瞬間は、脚の裏の腱をはって、体の重さからくるエネルギーを、体をしっかり支えることで効率よく伝達させましょう。ラインがしっかり揃わないと、エネルギーがしっかり伝わらないばかりでなく、膝や足首にもよくない影響がててきかねません。しっかりそろえて楽になってください。

 

 

 

重心移動と脚インフィニティー

 

脚を内回転させるとき、体の重さを脚と反対側に預けましょう(例えば右脚なら、左側の座骨にのるというようなことです)。

 

外回転させるときは、体の重さを脚の方に預けましょう。

 

 

○足の外返し・内返し

脚全体のラインをそろえるとき、特に大腿を回転させてかつラインをそろえようとするときには、足首の外返し・内返しの運動がとても重要です。内回転のとき外返し、外回転のとき内返しの動きが出てきます。 

  

○できるだけコンパクトにしていく

 

ここでは大きく動きましたが、それは、動きを理解するためです。実際はもっとコンパクトに描いていきます。

 

 

☆大腿と下腿の関係

 

○腕と違って、下腿が先に動いてもよい。

 

腕と脚の最大の違いは、脚には体を支える役割があるため、足先で動いても良いということです。

 

足先で体を支えているわけですから、足の先から胴体に、いつもとは逆の流れが産み出されているということになります。足の先から胴体へエネルギーを送るということになり、つまりそれは、足の先から動くということにつながります。

ここの理解がしっかりしていないと、モーラー奏法の原理を脚足に応用する際に、矛盾があるように見えてしまいます。

 

しかし本当は矛盾があるのではなく、脚足

の持つ特殊事情によるものなのです。

 

 

 

 

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2010年 : 
投稿者: hiromu 投稿日時: 2010-6-12 23:00:00 (5051 ヒット)

ここでは、前腕部の痛みがなぜ起こるのか?
新たな視点で紹介しています。また、痛みのないストロークを実現するために、必要なことを提示させていただいております。
手首付近が弱いと感じる方は、ぜひ参考にしていただきたいです。

現在、腱鞘炎になっているかたは、このような動きをしても逆に痛くなることが考えられますので、必ず完全に治療して、少なくとも痛みが完全にひいてから、取り組んでください。

あなたの痛みがなくなって、楽しくドラムが叩け、音楽的なアプローチも余裕を持ってとりくめますように。



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2010年 : 
投稿者: hiromu 投稿日時: 2010-5-14 11:20:00 (23686 ヒット)
評価: 0.00 (0 投票) - 投票する - 続き... | 残り3123バイト | 2コメント
2010年 : 
投稿者: hiromu 投稿日時: 2010-4-28 3:20:00 (9528 ヒット)




ここでは、フリーグリップの形について考えていこうと思います。

しかし、あえて写真は載せないことにします。

それは、形にとらわれてほしくないからです。

フリーグリップの習得の前提として、リバウンドを指で処理せずに、腕でひろう感覚を身につけている必要があります。

その感覚が備わっていないと、理想的な指の脱力はのぞめません。

したがって指の形を理想的なものにすることもできなくなります。

必ず身につけましょう。

誤解を恐れずに断言しますが、リバウンドを腕でひろう感覚がない方は、いくら形を真似しても、フリーグリップを習得することはできません。この感覚をなしにしてフリーグリップをマスターすることはできないのです。

ここでは、2つの点からフリーグリップの形についての考察をしていきましょう。



?  重力との関係を考える。
?  エネルギーの伝達との関係を考える。



?  重力の関係 (静的状態での指と重力の関係)

まず、腕が動いていないときの指を考えましょう。

指というのは、力を抜いて完全に力を入れていない状態でも、若干、内側に曲がるという性質をもっています。寝ている人の指を観察すればわかりますよね。

何かの力を加えなければ、指は伸びません。

ムダな力が入っていなければ、手の甲が上になっているとき、指は重力によって伸ばされます。

一方肘が下がってきて、手の甲が横を向くような場合は、重力は指にかかっていますが、指を伸ばすようには働きません。この時、指は曲がりやすいという状況にあります。

つまりここからわかることは、




内回転の時、手の甲は上になり、重力は指を伸ばすように働き、
外回転の時、手の甲は横を向き、指は曲がりやすくなる
(これはマッチドグリップの場合、レギュラーは少し違います。)


ということです。



?  エネルギーの伝達との関係(動的状態での指と指にかかる力)


今度は、腕が動いているときの指を考えましょう。

腕の良い動きというのは、基本的に胴体側から順番にエネルギーを伝えるように動きます。この時、上腕の2種類の旋回をともなっているために、手の甲が上を向いたり、横を向いたりするようになるのは先程も説明したとおりです。

エネルギーを伝えるように動くということは、


指が伸ばされるような運動がなされる


ことになります

(多関節運動におけるトルクの存在のうち、筋トルクと重力トルク以外にもトルクが存在します。それが相互作用トルクです。)



それは、まるで、指についた水滴を払うかのように、指は伸ばされていきます。

この事実を考えれば、大きくエネルギーを送るときは、指が伸ばされて、小さく送るときはそれほどでもないということがわかりますね。


フリーグリップを考えるときはこのことを考慮に入れなければならないと、当ドラムメソッドでは考えます。

つまり、大きい音を出そうとするときは、





回転の方向にかかわらず、指を伸ばすようにしてスティックにエネルギーを送り込むこと


が大切です。

フリーグリップには、このように腕からのエネルギー伝達の効率をあげるという役割もあります。





また、その形は、?と?の両方をふまえてつくっていくことが大切です。


一般奏法のグリップでは、ヒットの瞬間に握り込んでしまう傾向にありますから、もし、そうであるならば、感覚は真反対ということになります。


ここから分かることは、フリーグリップを考えるときは、指だけでスティックをどう扱うかを考えても、いっこうに解決できないということです。


次回はフリーグリップの土台となる腕でリバウンドをひろう感覚の養い方の練習を紹介します。


hiromu@drumlesson.cc


 


無料体験レッスンはこちらからどうぞ


























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2010年 : 
投稿者: hiromu 投稿日時: 2010-4-14 11:10:00 (9804 ヒット)




ここでは、フリーグリップについて、理論の解説をしていこうと思います。

まず、大まかな論点をあげておきますね。

? グリップするとはどういうことか?

? なぜ、握ってしまうのか?

? 握ることを避けるには、どうしたらいいのか?

? ?ができてはじめて、フリーグリップの形を検討することができます。

これらをガイドラインにして、ドラマーのグリップとしての理想であるフリーグリップを考えていきましょう。



? グリップするとはどういうことか?




ドラマーにとって、スティックをどう扱うかということは、大変重要なポイントです。いわば、ヒットの瞬間に握り込んでしまうために、さまざまな弊害にぶつかってしまうのです。しかしながら、この点はあまり深く論じられておりません。

握りこむことが、マメができてしまったり、前腕部に無用な疲れを呼び込んだり、腱鞘炎などの原因のひとつにもなっているとおもいます。

フリーグリップを正しくマスターできれば、これらの問題はなくなっていくでしょう。

では、グリップするとはどういうことでしょうか?

それは、ひらたくいうと

?握る?

ということです。
ドラマーとして、スティックを扱うとき、いついかなるときも完全に握るということから解放されるということはありません。



? なぜ握ってしまうのか?





では、私たちがドラムを叩くとき、なぜスティックを握ってしまうのでしょうか?

実はこれには、リバウンドのコントロールが深く関わっています。

リバウンドとはスティックの跳ね返りのことです。

ヒットの瞬間に握ってしまうのは、スティックが飛んでいかないようにするのがほとんどです。もしスティックから手を離せば、ヒットの後はどこかに飛んで行ってしまうでしょう。

ですから、それを避けるために、握るという行為でスティックの動きを止めることになります。

これは、当たり前のこととして、私たちは受け入れています。


しかし大抵の場合、それを容認すると、指にムダな力みを入れてしまいます。
握りすぎるということは、必要以上に指の力でリバウンドを吸収しているということになります。


ここから逃れなければ、フリーグリップの習得は永遠に迷宮入りしてしまうのです。




? 握ることを避けるには、どうしたらいいのか?

では、ヒットの瞬間に握らないようにするには、どうしたらいいのかを考えていきましょう。

ここでまず、フリーグリップという言葉からその意味を考えてみましょう。
“グリップ=握る”ということと“フリー=自由”ということから考えて、



フリーグリップ=「握ることから自由になる」



と定義します。





つまり、フリーグリップをマスターするために、一番厄介な、握るという感覚からいかに自由になるか。

ここが大切な部分です。

そしてそれを考えるには、握るということを、別な観点から考える必要があります。それは、



リバウンドを指で吸収している



ということなのです。


手のひらは、ほとんどが指でできていますので、手のひらでスティックのリバウンドを吸収するということは、指で吸収しているということになります。

ヒットの瞬間に握らないようにするためには、このリバウンドを指以外の何かで吸収できればいいわけです。

では、その何かとは?

実はそれは



なのです。





つまり、リバウンドを腕で拾う必要があります。


これができると、ヒットの瞬間に、握るどころか、挟むことさえしないでいで音を出すということができるようになります。(ヒットの直前からヒットしたあとしばらくの間です)?

「ほんとうにそんなことができるの?」とおもわれるかもしれません。

しかし、考えてもみてください。

ヒットの直後のリバウンドは腕でひろうわけですから、それが完全になされれば、指はリバウンドをひろうためにスティックを挟む必要はなくなりますよね?

ヒットの瞬間に指でスティックを扱わないわけですから、その指は完全に自由(フリー)になりますよね?

それは、ヒットの瞬間に指がいかなる形をとることも可能であるということを意味します。

ほんの少しでも、指でスティックを挟んだ場合は、そこにはわずかながら指の力が発生してしまいます。

それでは、完全に指の力を抜くことができなくなります。

一見不可能に思えるこの方法も、ある一定のバランスをとれれば、可能になります。

ヒットの瞬間に握るどころか、挟むことさえしないで、ストロークを続けるという感覚。

この感覚がつかめてはじめて、フリーグリップの土台の部分が感覚でわかります。

フリーグリップをマスターするためには、必ずこの感覚が必要になります。

この感覚をつかんでいないなら、フリーグリップは形だけに終わってしまいます。

逆に言うと、この感覚をつかんでしまえば、形にこだわらずにどんどん応用がきいてくるようになります。


グリップのことを指のみで考えていると、フリーグリップは決してできません。理解すら不可能になってしまいます。大切なことは、グリップといえども、腕の動きとともに考える必要があるということです。



?  ?ができてはじめてフリーグリップの形を検討することができます。

フリーグリップについて、いろいろ指導してきて感じたことは、形から入らないほうがいいということです。

なぜならば、形を優先することでできた気になってしまい、本当に重要なリバウンドを腕で扱うという感覚をつかめなくなってしまうからです。

これは、脱力を指導する際に当ドラムメソッドが気をつけていることと同じですが、形よりも脱力のほうが優先順位は高いという法則にのっとったものです。

ですから、必ず?ができてからフリーグリップの形の検討に入ってください。


フリーグリップの形は実にさまざまです。一定の形を決めるということができません。

しかし、ガイドラインはあります。

それは、手の甲が上になるとき、指が伸びていくような形になり、親指の爪が上になるようなときには指が曲がるような形をとりやすい。

ということです。

しかし、これはあくまでも重力との関係で考えた静止状態での形のガイドラインです。

実際の演奏中の指は腕に動かされて、重力以外の遠心力や相互作用トルクといったさまざまな運動エネルギーによって形づくられています。


次回は静止状態と運動状態の違いによって少し形が変わることを説明いたします。










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