モーラー奏法において不可欠であるリラックス。
なぜリラックスには法則があるといいきれるのか?この疑問に答えるべく、無料動画にてこちらで解説しています。
衝撃の内容です!!
気になる方はこちらまで

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投稿者: hiromu 投稿日時: 2007-1-31 11:58:17 (5625 ヒット)



立体のインフィニティー




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普通の奏法において、チップの軌道は直線的にまっすぐ上がって、まっすぐ下がるというのが常識となってしまっています。その理由は直線的に上下運動をすると、チップが最短の距離を通ることになり、スピードが最も上がりやすいと考えられているためです。もちろん、この理屈自体はまちがっているわけではないのですが、残念ながら、腕をリラックスさせて動くということに注意がむけられていないために、かえってパワーとスピードを出しにくいという状況に陥ってしまっているのです。まずは、腕をリラックスさせて動かす。それができてから、チップの軌道の調整をするというのが、あるべき順番です。さきにチップの軌道を直線的に上下に動かしてしまうと、腕が先端から動いてしまい、疲れやすくなります。

モーラー奏法におけるチップの軌道は、インフィニティー(∞)を描くように動きます。僕のレッスンでもこれを何度も練習してもらいます。ここでは主に腕の「流れ」と「回転」を意識して動かします。わかりやすくするために最初は平面的に練習しますが、本当は立体的に描く方がよいのです。この場合ももちろん先端を意識しすぎて、先端から動いているようでは、とてもつかれるということになりかねません。リラックスをしながら動かすということが大切です。


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投稿者: hiromu 投稿日時: 2007-1-23 10:24:11 (5114 ヒット)



感覚の大切さ




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モーラー奏法の習得にとって大切なもののひとつに、体がリラックスできているかを感じる感覚をとぎすますことがあげられます。

なぜこの感覚が大切なのかおわかりでしょうか?それは疲れを敏感に感じるということが、効率のよい動きを探していくという行為と直結しているからです。疲れを感じるということが、その動きが効率の悪いものであることをわからせてくれるのです。この動きの探求がモーラー奏法の習得の過程そのものでもあるのです。

例えば腕の疲れひとつとってみても、痛くなるまで気づかないというのでは、するどい感覚とはいえません。痛みになる前に重くなるような感じがしますし、さらにそのまえに、違和感がやってきているはずです。感覚の鈍い人はこの「重さ」や「違和感」を感じられていないのです。感覚は主体的なものなので、これに気づいていなくてもそれがあたりまえになってしまっている場合は、疲れていないと錯覚してしまいます。疲れの前のサインを見過ごしているという自覚がありません。ですから、いきなり痛みが来るように感じるのです。

筋肉を鍛えすぎていると、リラックスの感覚は鈍くなってくるのが普通です(筋肉を鍛えるのは、体の動かし方を覚えてからの方がいいでしょう)。外見だけにたよってしまうと、よほど理論がしっかりと頭にはいっていなければ、難しいでしょう。その動きがあっているかどうかは、習得するまではわからないということが、この奏法の難しいところです。動きの見た目は同じに見えても、習得ができている人といない人では身体の感覚がずいぶん違うのです。習得すればわかりますが、まだ習得していない人の動きは、能率の悪い動きになってしまっているということが見た目で分かるようになるのです。


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投稿者: hiromu 投稿日時: 2007-1-17 2:19:35 (5080 ヒット)



ヒット後のあまりの動き




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ヒットの瞬間にスティックを握るというのは、常識として広く知られています。しかし当ドラムレッスンにおいては、ヒットの瞬間は、指を伸ばすなどの握りこまないという動作を指導しています。これはモーラー奏法独特の、ヒット後のあまりの動きを滑らかに行えるようにするためでもあります。あまりの運動とはヒットのあとの運動のことです。一般的な奏法においては、ヒット時にスティックを握りこんで力を使うことで、運動を強制的に終了させています。そのため、動かしていた腕を自分で止めるということになり、疲れやすくなるわけです。しかも、考えてみてください。普通、運動の終わりには大きなエネルギーは生まれません。エネルギーが大きく生まれるのは、運動の途中なのです。例えば野球の投手がボールを投げるとき、ボールを投げた瞬間に動きが止まりますか?そんなことありませんよね。そんなことをしたら危ないですよね。投げた後もあまりの運動がありますよね。また、ラグビーでタックルするとき、目指す相手の位置で止まりますか?そんなことありませんよね。その先にめがけて突っ込んでいきますよね。


モーラー奏法においても同じなのです。ヒットの瞬間というのは、運動の途中、回転の途中なのです。ですからこのときに腕の運動を止めるなどということはせずに、スティックが打面を突き抜けて飛んでいくぐらいの感覚で叩くのがいいのです。外回転の場合、叩いた直後に腕の運動を強制的に止めるのではなく、腕が胴体に徐々に吸収されるように終息するのです。習得していない人から見たら、見ため的にはあまり変わらないように見えるかもしれませんが、感覚的にはまったく違います。インフ二ティーを描くという点から考えても、ヒット後のあまりの運動はとても重要です。


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投稿者: hiromu 投稿日時: 2007-1-10 5:04:47 (5308 ヒット)



上腕の回転について




肘を机の上につけて、腕相撲をするように動かしてみてください。このとき肘の内側の角度が変わらないようにしてみてください。肘が動いていないのに、手のひらが移動します。これはなぜだかわかりますか?

肘というのは蝶番関節(ちょうばんかんせつ)といって、ある一定の方向しか動かないという関節です(厳密にいえば開閉だけでなく左右もほんの少し動きます)。この肘での関節の動きは、上腕と前腕でつくられる肘の内側の角度を変えることができます。しかしこの関節の動きだけでは、腕相撲はできません。肘をつけて、手のひらを自分に向けたまま、顔の前を横切るように動かすのも、肘の関節ではできない動きなのです。この動きは上腕骨が内旋したり外旋したりして、はじめて動くのです。


自覚しているしていないに関わらず、上腕はくるくると旋回しています。


上腕が内旋・外旋しなければ、腕相撲はできません。それどころか、生活そのものに支障をきたすでありましょう。

このように、私たちの上腕は、肘が蝶番関節であることを考えると、回っていることがわかると思います。前腕のしゃっ骨とう骨だけが回転するのではなく、上腕も回っています。この部分の回転は、モーラー奏法においてはとても重要なのです。


 


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投稿者: hiromu 投稿日時: 2006-12-26 3:16:48 (20159 ヒット)



セッティングについて




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モーラー奏法でスネアを叩く場合の体とスネアの位置関係を考えてみましょう。腕全体をリラックスして動かすため、普通の奏法に比べてスネアが近く感じてきます。それは、腕全体を内回転させて、肘を開くという運動をするということに起因します。近すぎると、けんこう骨が閉じがちになるため、腕が動かしにくくなるのです。腕を動かしやすくするためには、けんこう骨を開いた方がいいのです。これをやると背中が猫背になってきます。猫背については、異論のある方もいらっしゃるかもしれませんが、動きにおけるリラックスの状態を考えると、とても自然なことなのです(ただし猫背であっても、著しく前のめりになっていたり、その姿勢のまま胴体の動きをとめようとしてしまうのなら、リラックスは難しくなります。常に少しは動いているということが重要なのです)。やってみれば分かると思いますが、猫背になるとスネアに限らず、すべての楽器が自分の体に近くなります。近いと叩きにくいですから、離れていくのです。
腕の回転で考えると、内回転で叩く場合は、遠くて高い方が叩きやすく、外回転で叩く場合は、自分の前にあるものを集めてくるような動きになるので、近くて低い方が叩きやすくなります。モーラー奏法ではこの両方を使うので、トータル的には遠めで高めということになるのです。バディー・リッチやキース・カーロックがスネアを自分と反対方向に傾けるのも、潜在的にスネアが近いと感じているからであると思われます。ですから、モーラー奏法で叩く場合は、体からスネアが少し離れているくらいがちょうどいいのです。


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