モーラー奏法において不可欠であるリラックス。
なぜリラックスには法則があるといいきれるのか?この疑問に答えるべく、無料動画にてこちらで解説しています。
衝撃の内容です!!
気になる方はこちらまで

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投稿者: hiromu 投稿日時: 2008-5-28 17:30:16 (10443 ヒット)


肩甲骨と上腕骨






モーラー奏法において、肩甲骨の動きはとても大切なポイントになります。このことは何度もお伝えしているとおりです。

その肩甲骨と上腕骨で肩関節をつくっているわけですが、この関節はいろいろな方向に動かせるようにできています。そして、この関節自体も動くことが可能です(肩甲骨の動きについてはこちら)。


上腕骨の動きについて


屈曲・伸展(くっきょく・しんてん)


矢状面上での動きで、いわゆる前に上腕を出す動きが屈曲、後ろにひいたりする動きが伸展といわれています。



外転・内転(がいてん・ないてん)


前額面上での動きで、胴体から上腕が離れるように動くと外転、胴体に近づくように動くと内転といわれています。



外旋・内旋(がいせん・ないせん)


水平面上の動きで、上腕の外側が前方に回転することを外旋、上腕の内側が前方に回転することを内旋といわています。用語的には外転・内転と混同しやすいので、注意が必要です。



水平外転・水平内転(すいへいがいてん・すいへいないてん)


床に対して、水平に上腕を外転位の方向に動かすことを水平外転、
その反対を水平内転といわれています。



この8通りの動きを定義されていることを覚えておきましょう。
モーラー奏法での、肩付近の動きにおいて、これらが複雑に混ざって運動しています。当ドラムメソッドで、外回転・内回転(うちかいてん・そとかいてん)と呼んでいるのは、この混ざり合った複雑な運動を一言で表したかったのと、純粋な外旋・内旋と区別するためです(モーラー奏法のアップストロークを内旋とよぶことも可能ですが、屈曲・伸展や外転・内転を含んでいないという誤解をまねきやすいため、この呼び名を使用しております)。


肩関節は、いろいろな方向に動かせるようになっていて、稼働範囲が大きい関節です。一方、それは同時に関節自体が不安定であるということにも直結しております。

もし仮に、腕の先端部で肩を動かそうとするならば、三角筋や上腕二頭筋などがゆるんでいればいるほど、肩関節を危険なめにあわせるリスクが高まります。つまり、胴体側から順番に動くということがとても大切になるわけです。モーラー奏法の動きの中に、しゃっ骨を軸にしたとう骨の回転で叩く方法がありますが、下手をすると、前腕部分で上腕を動かしてしまうことになりかねません。こうなってしまうと肩関節は危険にさらされます。独学で習得しようとしている人は、そういうところに特に注意が必要です。


 


また、肩甲骨と上腕骨との間には、肩甲上腕リズムという運動の関係があります。
わかりやすく、外転にしぼって説明すると、上腕が2度外転すると、肩甲骨が1度上方回旋するというものです。



ただし、これにはいろいろな説があり、現在のところ一つに統一されておりません。
ここでは、わかりやすく2:1の割合であらわしております。大切なことは私たちの上腕は肩甲骨の運動を伴って動いているということを知っていただきたいのです。

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投稿者: hiromu 投稿日時: 2008-5-14 23:30:00 (8956 ヒット)


モーラーブックの連続写真





モーラーブックという本があるのは、ご存じでしょうか?


その本の中に、スティックを扱う腕を写した連続写真があります。見たことがない方は、一度ご覧になるといいでしょう。その写真からは、一般奏法とは明らかに違う動きを見ることがでます。




これがその写真のうちの1つです(この写真はアップストロークの動きをあらわしています)。


なぜこのような動きになるのかおわかりですか?


これには、しっかりとした理由があるのです。


実は、そのように動かすと、胴体に近い方から順番に動くことになるので、腕が楽に動かせるのです。


これは、現在の一般的な奏法に慣れている人や、リラックスする方法は、人によってそれぞれ違いがあると思いこんでいる人には、にわかには信じられないでありましょう。

しかしながら、これは疑いようのない事実であります。

私はモーラー奏法に代表されるリラックスを主体にした奏法を教えるということに、数千時間以上の時間を費やしてきた人間としてはっきりとした自覚をもって断言できます。


もっと踏み込んだ言い方をすると、


過去の偉大な先輩ドラマーが動かしてきた動きを分析することは、とても有意義です。でもそれは、多くの場合、一部分のリラックスを実現させているにすぎないことが多かったのです。なぜなら、リラックスをしながら、運動できるということを直感的に感じることはできても、理論立てて説明することができなかったために、自分自身の動きの曖昧さを修正することができなかったからです。


当ドラムメソッドでは、リラックスして、動くための独自に開発したチェック項目があります。理論だてて説明ができます!


つまり、過去のドラマーがそのように動いてきたから、それを鵜呑みにするということは、その人と同程度のリラックスをすすめることはできても、それ以上はリラックスがすすまなくなることを意味するのです。


大切なことは、まねることだけではなく、


いかに動くべきか、なぜそう動くべきなのか


を知ることなのです。


自分がリラックスできていないのに、リラックスを語るということは、するべきではありません。


一部の一流のドラマーを除いて、ほとんどのドラマーが力みがちであるということを、力んでしまっているという自覚がないひとほどわかっていません。非常に残念なことです。


モーラーブックに出ている連続写真は、リラックスをしたまま動いていくという観点から見て、理にかなったものです。


ただ、あの連続写真のように動けば必ずリラックスができるかというと、そうではない場合があるのです。


この部分が情報だけを集めて、独学でやろうとする人のつまづきやすいところです。


あの動きは、必要条件であって十分条件ではないのです。言葉で言うのは本当にはがゆいのですが、あのとおり動いていても、リラックスできていない場合があるのです。


それどころかへたをすると逆に疲れてしまうこともあります。この部分は、身体の感覚として確かに脱力をすすめた人にしかわからないといっても過言ではないのです。


ドラムの基礎を習う場合も、しっかりと脱力を進めた人に教わることをお薦めします。それには、少なくとも、モーラー奏法をマスターしている先生が良いと思います。


当ドラムメソッドは、動きに慣れてくればくるほど、楽に動けるようになります。生徒の方の多くが、楽に動かせるようになったといってくださいます。 手前味噌で気が引けますが、他のどのレッスンでもここまでは出来ないと自負しております。また、いつも痛みを伴いながら叩いている人にとっては、想像を絶することであろうとおもいますが、本当のことなのです。

興味のある方は、ぜひ無料体験レッスンをうけて、動きの雰囲気を感じてみてください。リラックスして、決して力んでいないのを感じられることでしょう。


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投稿者: hiromu 投稿日時: 2008-4-30 0:07:38 (8037 ヒット)




肩の動き





モーラー奏法にとって、肩をリラックスして動かすということは、とても重要です。

また、力を抜いて腕を動かすという点から考えても、肩の動きは大切になります。

ドラマーにとって必要なことは、体や腕というものを、充分に利用しながら、脱力を進めるということであり、そのためには、どのように動かすべきかを知るということは重要なことになるのです。




多くのドラマーが、腕を肩関節から動かしてしまいます。しかしながら、本当は「肩関節自体」が様々な運動をすることができるようにつくられているので、その動きのを利用するということは、自然なことであるといえるのではないでしょうか。その要となるのが、肩甲骨の動きなのです。



さらに、肩の動きをしっかりと把握するためには、その仕組みを理解している必要があります。



以前にも書きましたが、私たちの肩は、マネキンや人形とは違い、肩自体を自由に動かせるようになっています。

マネキンの肩は動きませんよね。


多くのドラマーは肩甲骨を自由には動かせていません。しかも、多くの方がその事実に気がついていないのです。とても残念なことです。


また、肩甲骨はインナーマッスルが使えないと外見は同じように動かせているように見えても、リラックス感が全く違います。


私たちは、レッスンを通して僧帽筋だけの動きでは、疲れやすいということをつかみました。当ドラムレッスンでは、どのような動きが僧帽筋をメインとした動きであるのか、どのような動きが肩甲挙筋をメインとした動きであるのかをレクチャーしております。


解剖学や運動学などの分野では、肩甲骨の動きを6種類に分類してあらわすことがあります。これは、肩甲骨の動きを理解するのに役立ちます。


その動きは


 


1 挙上(きょじょう)


2 下制(かせい)


3 外転(がいてん)


4 内転(ないてん)


5 上方回旋(じょうほうかいせん)


6 下方回旋(かほうかいせん)



 


3.外転はこちら


codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=5,0,0,0"
WIDTH=380 HEIGHT=314>



5.上方回旋はこちら


codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=5,0,0,0"
WIDTH=380 HEIGHT=314>





の6種類です。

特に挙上と外転をあわせた動きは、ストロークをする上でも大切な動きです。



肩甲骨がこれ以外の動きをとることはないとはいいませんが、複雑な動きを理解するためには、重要なポイントとなります。ぜひ理解しておいてください。




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投稿者: hiromu 投稿日時: 2008-4-12 22:46:57 (6247 ヒット)




腕はどこから?





このマネキンの腕をみてください。


私たちの腕が、このマネキンのようになっていると思っていませんか?


私たちの腕はこのマネキンとはまったく違う構造をしています。


 


モーラー奏法を習得するにあたって、腕の構造をしっかり把握するということは、とても大切です。なぜなら、漠然とした理解では、正確な動きを実現するには難しくなるからです。この意味がおわかりになるでしょうか?


あなたが理解している腕の構造が、事実と異なっているとしたら・・・



リラックスの実現は、正確な把握からはじまります。


腕のはじまりは、どこだと思いますか?



腕のはじまりを上腕骨のと肩甲骨、鎖骨の関節部分だとおもっていませんか?


この映像を見てください。


人体の骨格が表示されています。



H-Bone_F posted by (C)ブルーバックイメージ


 


腕のはじまりの一つは、肩甲骨です。


もう一つは鎖骨と肋骨の関節部分です。


 


腕は鎖骨(さこつ Clavicle)、肩甲骨(けんこうこつ Scapula)、上腕骨(じょうわんこつ Humerus)、尺骨(しゃくこつ Ulna)、橈骨(とうこつ Radius)、手根骨(しゅこんこつ Carpal bones)、中指骨(ちゅうしこつ Metacarpals)、指骨(しこつ Phalanges)という骨からできています。


 





不思議に感じるかもしれませんが、肩甲骨は、肋骨と接している部分がまったくないのです。とても自由でいろんな動きができる部分です。この肩甲骨のリラックスしたなめらかな動きには、肩甲挙筋(けんこうきょきん)、菱形筋(りょうけいきん)などのインナーマッスルのリラックスした運動が大切になります。モーラー奏法にとっても、この肩甲骨の自由な動きは、とても重要です。




肩関節は、鎖骨・肩甲骨・上腕骨の3つの骨が中心となって構成されています。この関節は、とても可動範囲が広く、上腕をいろいろな方向に動かすことができます。

また、多くのドラマーが気づいていませんが、この肩関節自体が動くことが可能になっています。




肘関節はとてもユニークです。肘から先の動きは、屈曲・伸展、回外・回内の動きを担当します。肘の関節は、蝶番関節の働きである屈曲伸展だけでなく、橈骨の動きをメインとした回内・回外の動きをすることができます。高速のストロークに役に立つ動きです。


マネキンや人形をみると、肩は胴体の一部となってしまっています。自分の肩を人形のような構造であると認識している人が多いのですが、それはまちがいですよ。




この部分に気づけないと、本当の意味で腕を自由に扱うことはできません。したがって、リラックスの進行もある程度のところでとまってしまいます。


腕の構造をしっかりと理解して、理想的な動きをマスターしましょう。



 



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投稿者: hiromu 投稿日時: 2008-3-28 1:31:23 (13073 ヒット)


3つの基準面




人の体の動きを、言葉で表すということはとてもむずかしいことです。肩の動きということばひとつとっても、鎖骨の動きをさしている場合もあれば、肩甲骨のうえの僧帽筋の動きを示していることもあります。


自覚している、していないにかかわらず、私たちが人の動きを把握する力は千差万別です。このことは、同じ動作をする場合でも、人によってリラックス感はまったく違ってくるということ意味しています。モーラー奏法が言葉で表現しづらい理由はここにあるのです。


とはいえ、動作そのものを把握するということは、リラックスを進める上でも非常に重要です。このとき大切になってくることが、人は立体であるということです。以前、インフィニティーは立体になっているという話をしたことがありますが、私たちの動作も空間を立体的に運動しています。この空間での運動をしっかり把握するために、3つの基準面を知るということが大切になってきます。


3つの基準面とは、どんなものでしょうか。


当然ですが、私たちの体は立体です。直方体には面が3つありますよね。解剖学や運動学などの分野では、 私たちの体の方向を示す 面を、 この直方体になぞらえて、3つ定義しています。当ドラムレッスンにおいても、モーラー奏法のレクチャーの際に、これらの面の話を使用することがあります。


3つの基準面


1 矢状面(しじょうめん)


2 前額面(ぜんがくめん)、前頭面(ぜんとうめん)


3 水平面(すいへいめん)



別な言い方をすると、

縦・横・高さ

の3つの軸があるとします。この中からそれぞれ2つの軸をつかって面をつくるとします。そうすると、


縦と高さで 矢状面


横と高さで 前額面


縦と横で 水平面


と考えるとわかりやすいと思います。

この3つの基準面を知っていれば、ドラミングにおける、自分の動きを正確に把握することができます。座標の考え方も基本はここにあります。


ぜひ使ってください。

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