モーラーブックの連続写真
モーラーブックという本があるのは、ご存じでしょうか?
その本の中に、スティックを扱う腕を写した連続写真があります。見たことがない方は、一度ご覧になるといいでしょう。その写真からは、一般奏法とは明らかに違う動きを見ることがでます。
これがその写真のうちの1つです(この写真はアップストロークの動きをあらわしています)。
なぜこのような動きになるのかおわかりですか?
これには、しっかりとした理由があるのです。
実は、そのように動かすと、胴体に近い方から順番に動くことになるので、腕が楽に動かせるのです。
これは、現在の一般的な奏法に慣れている人や、リラックスする方法は、人によってそれぞれ違いがあると思いこんでいる人には、にわかには信じられないでありましょう。
しかしながら、これは疑いようのない事実であります。
私はモーラー奏法に代表されるリラックスを主体にした奏法を教えるということに、数千時間以上の時間を費やしてきた人間としてはっきりとした自覚をもって断言できます。
もっと踏み込んだ言い方をすると、
過去の偉大な先輩ドラマーが動かしてきた動きを分析することは、とても有意義です。でもそれは、多くの場合、一部分のリラックスを実現させているにすぎないことが多かったのです。なぜなら、リラックスをしながら、運動できるということを直感的に感じることはできても、理論立てて説明することができなかったために、自分自身の動きの曖昧さを修正することができなかったからです。
当ドラムメソッドでは、リラックスして、動くための独自に開発したチェック項目があります。理論だてて説明ができます!
つまり、過去のドラマーがそのように動いてきたから、それを鵜呑みにするということは、その人と同程度のリラックスをすすめることはできても、それ以上はリラックスがすすまなくなることを意味するのです。
大切なことは、まねることだけではなく、
いかに動くべきか、なぜそう動くべきなのか
を知ることなのです。
自分がリラックスできていないのに、リラックスを語るということは、するべきではありません。
一部の一流のドラマーを除いて、ほとんどのドラマーが力みがちであるということを、力んでしまっているという自覚がないひとほどわかっていません。非常に残念なことです。
モーラーブックに出ている連続写真は、リラックスをしたまま動いていくという観点から見て、理にかなったものです。
ただ、あの連続写真のように動けば必ずリラックスができるかというと、そうではない場合があるのです。
この部分が情報だけを集めて、独学でやろうとする人のつまづきやすいところです。
あの動きは、必要条件であって十分条件ではないのです。言葉で言うのは本当にはがゆいのですが、あのとおり動いていても、リラックスできていない場合があるのです。
それどころかへたをすると逆に疲れてしまうこともあります。この部分は、身体の感覚として確かに脱力をすすめた人にしかわからないといっても過言ではないのです。
ドラムの基礎を習う場合も、しっかりと脱力を進めた人に教わることをお薦めします。それには、少なくとも、モーラー奏法をマスターしている先生が良いと思います。
当ドラムメソッドは、動きに慣れてくればくるほど、楽に動けるようになります。生徒の方の多くが、楽に動かせるようになったといってくださいます。 手前味噌で気が引けますが、他のどのレッスンでもここまでは出来ないと自負しております。また、いつも痛みを伴いながら叩いている人にとっては、想像を絶することであろうとおもいますが、本当のことなのです。
興味のある方は、ぜひ無料体験レッスンをうけて、動きの雰囲気を感じてみてください。リラックスして、決して力んでいないのを感じられることでしょう。