当ドラムメソッドでは、ストロークのスピードを上げるということを、しっかりとした理論で説明することができます。
一般奏法においては、スピードを上げる方法は明確には提示されていません。
スピードアップを 繰り返せば繰り返すほど、疲れていませんか ?
そうなってしまう人は、いちどご自分のストロークを振り返ってみていただきたいのです。
ストロークのスピードをあげていくときに、手首からさきだけを上下に動かそうとしていませんか ? この方法は、前腕部の疲労をまねくだけでなく、腱鞘炎になるリスクを高めてしまいます。
何をかくそう、僕自身がモーラー奏法に変える前は、テンポ180の8分音符でハイハットを刻むと、前腕部がパンパンにはってしまって、とても痛かったのをいまでも鮮明に覚えています。
しかし、奏法を変えて後は、テンポ200のハイハットを刻んでも、まったく痛みはなくなりました。もちろん、どこも疲れてはいません。
これは、私だけに起こった特殊事情ではなく、しっかりマスターすれば、誰にでも可能なことなのであると考えています。
重要なことは、筋肉を鍛え、増強しなければ、スピードが上がらないということではなく、胴体と肩甲骨、上腕、前腕の動きの関係をなめらかにすることです。胴体側から順番に動くということが大切です。 この根本にある腕の運動が、インフィニティーを描くということにあります。
念のため、いっておきますが、 このことは、筋肉を鍛えてはいけないという意味ではありません。
動きが滑らかでないことに問題があるのです。
そんなに大きく動いて本当にスピードがあがるの?
と疑問に思われるかたもいらっしゃるでしょう。
確かにオーバーアクションでは動きの把握はしやすいものの、スピードは上がりにくいでしょう。しかし、それは胴体側からの動きをやめて、手首の上下運動だけに変えればよいということではありません。工夫次第で腕全体を動かしてもスピードは上がります。
目安としては、片腕で8分音符を刻むとして、テンポ200は楽に動くようになります。びっくりされるかもしれませんが、この奏法をマスターしていただければ、ああ、このことかと実感していただけるでしょう。
その証拠に当ドラムレッスンに通ってくださる多くの生徒さんがスピードが上がったことを実感されております。
現在すでにモーラー奏法をならっている方でも、できているという思いこみがあると、完成度の低い部分を見えなくしてしまうことに注意しましょう。まだスピードが上がっていないならば、まだまだ基礎練習が足りないとおもっていただきたいのす。
本当に脱力が進み、完成度が高まると、スピードは自然に上がります。
結局、スピードをあげていこうとするときに、手首から先だけで動かそうとしたり、テンポをあげるにつれて、力をどんどん入れていってもいいのだという感覚が、逆にスピードアップの阻害要因となります。
基本である、外回転と内回転の流れをよくするということが、とても重要です。もちろん、何の筋力もいっさい使っていないということはありません。しかし、疲れるほど無理に力を使わないでほしいのです。たいていの場合は、無意識に力みがのって、動作そのものが悪くなっているということに気づいていただきたいのです。腕の動作をよくするには、インフィニティーを描くように動かすということが大切です。当ドラムメソッドでは、インフィニティーの描き方を2種類紹介しています。 うまく使えば、スピードアップの役に立ちます。
次回このインフィニティーの描き方をご紹介します 。
乞うご期待!!
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