手首や前腕部の痛み
手首と前腕部の痛みについて
一般奏法において、シングルストロークのスピードアップを目指して練習していると、よく前腕部のこのあたりが、痛くなったりしていませんか ?
その 前腕部が痛むという人は、よく読んでくださいね。
あなたの手首を見てください。
ドラムを叩くとき、手首から先「だけ」で叩いていませんか ?
注意してほしいのは、これは、決して、手首から先を動かしてはいけないということではないということです。
この「だけ」には、深い意味があるのです。
この問題はプロ・アマを問わず、多くのドラマーが抱える問題です。
しかも、この問題の根は深いのです。
それは、真面目にスピードアップの練習に取り組めば、取り組むほど、この痛みに直面し、それをしかたないことだと思ってしまっている人がとても多いからです。適当に練習をサボる人は、痛めることは少ないのですが、一生懸命練習に取り組んで、手首からさき「だけ」を動かそうとすればするほど、前腕部の痛みが増していきます。
手首の弱い人は、前腕部だけでなく、手首付近も痛くなってきたりするひともいます。このような叩き方をしていると、腱鞘炎などになるリスクが高まります。手首が丈夫な人であればよいのかもしれませんが、
もし、あなたが手首まで痛くなっているようなら、
今すぐ、練習をやめてください。そして完全に痛くなくなるまで、どうかゆっくり休んでください。
おどしたいわけではありません。痛みに対する警戒心がなさすぎて、あなたが自分自身の手首をひどく痛めつけていることに気がついてほしいのです。
腱鞘炎やそれに類似する状態になってからでは、遅いのです。軽いものならいざしらず、症状が発生してからでは、なにをやっても痛みます。このような状態になってしまうと、ドラムは叩けなくなります。
腕の骨は、手首からさきだけを激しく動かすという動作に適している仕組みであるとは思えません。
どうか、みなさんの前腕のストレスに対する感覚をもっと研ぎ澄ましていただきたいのです。
この痛みに対する方法はないのでしょうか ?
手首が痛くなってしまう人は、ドラムを叩けない体質なのでしょうか ?
当ドラムメソッドでは、そんなことはないと考えています。手首からさきだけの動きではなく、腕全体の回転運動を伴って、指の脱力がすすんだ結果、自然に手首が上下するということであれば、大丈夫なのです ( ただし、すでに痛みを伴ってしまっている場合は、しっかり休んだうえで、痛みが完全になくなってから取り組んでくださいね ) 。
一般奏法を教えている先生方でも、自分の生徒の手首を痛めつけて、二度とドラムを叩けなくしてやろうなどとおもっている人などいません。先生方はみなさん、生徒によかれとおもって指導されていると僕は信じています。
ただ、この事実をご存知でないために、手首を痛めてしまう生徒に指導ができないだけなのです。ほんとうは、特定の誰かが悪いということではなく、知らないということが起こしている歪みなのです。
ですから、大切なことは、どうのように動いたら安全かということを知るということです。
当ドラムメソッドは、体を痛めないでドラムを叩くということを徹底的に追求しています。
モーラー奏法を通して、あなたの体が楽になって叩くことができたなら、私たちにとっても嬉しいことです。
どうか、知らない間に自分の手首を痛めつけてしまわないで、大切に、楽にドラムを叩いてくださいね。
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