肩の動き
モーラー奏法にとって、肩をリラックスして動かすということは、とても重要です。
また、力を抜いて腕を動かすという点から考えても、肩の動きは大切になります。
ドラマーにとって必要なことは、体や腕というものを、充分に利用しながら、脱力を進めるということであり、そのためには、どのように動かすべきかを知るということは重要なことになるのです。
多くのドラマーが、腕を肩関節から動かしてしまいます。しかしながら、本当は「肩関節自体」が様々な運動をすることができるようにつくられているので、その動きのを利用するということは、自然なことであるといえるのではないでしょうか。その要となるのが、肩甲骨の動きなのです。
さらに、肩の動きをしっかりと把握するためには、その仕組みを理解している必要があります。
以前にも書きましたが、私たちの肩は、マネキンや人形とは違い、肩自体を自由に動かせるようになっています。
マネキンの肩は動きませんよね。
多くのドラマーは肩甲骨を自由には動かせていません。しかも、多くの方がその事実に気がついていないのです。とても残念なことです。
また、肩甲骨はインナーマッスルが使えないと外見は同じように動かせているように見えても、リラックス感が全く違います。
私たちは、レッスンを通して僧帽筋だけの動きでは、疲れやすいということをつかみました。当ドラムレッスンでは、どのような動きが僧帽筋をメインとした動きであるのか、どのような動きが肩甲挙筋をメインとした動きであるのかをレクチャーしております。
解剖学や運動学などの分野では、肩甲骨の動きを6種類に分類してあらわすことがあります。これは、肩甲骨の動きを理解するのに役立ちます。
その動きは
1 挙上(きょじょう)
2 下制(かせい)
3 外転(がいてん)
4 内転(ないてん)
5 上方回旋(じょうほうかいせん)
6 下方回旋(かほうかいせん)
3.外転はこちら
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5.上方回旋はこちら
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の6種類です。
特に挙上と外転をあわせた動きは、ストロークをする上でも大切な動きです。
肩甲骨がこれ以外の動きをとることはないとはいいませんが、複雑な動きを理解するためには、重要なポイントとなります。ぜひ理解しておいてください。