テンポ200 以上 でどこも疲れることなくハイハットを 8分音符で きざめますか?
当ドラムレッスンでは、ストロークのスピードアップについても理論的に解説しております。スピードアップには、 モーラー奏法の特徴であるしゃっ骨を軸にしたとう骨の軽やかな回転がキーポイントとしてあげられます。この動きは、リラックスして動かせるととてもスピードがあがります。マッチドではトニーウイリアムスの動かし方がわかりやすいでしょう。レギュラーでは、やはりバディーリッチを参考にされるのがよろしいかと思います。バディーリッチとトニーウイリアムス(特にトニーの後期の両方マッチドの場合)とでは、叩き方のスタイルはまったく異なるように見えますが、同じモーラー奏法の原理で動いております。このしゃっ骨とう骨の高速回転は、リラックスしていて、指のスティックに対する圧力がとても低い場合は何ら問題はないのですが、力んだまま動かしてしまうとこの動きには威力があるため、身体に危険がおよぶことがあります。絶対に無駄な力を入れないようにしてください。普通の奏法でのスティックの持ち方では、力が入りすぎているため、同じしゃっ骨を軸にしたとう骨の回転でも力みがのりやすい状態になっているのです。指のスティックをもつ圧力が高い状態では、しゃっ骨を軸にしたとう骨の回転にブレーキをかけることになり、このまま力まかせに回転させるととても危険です。ブレーキをかけたままアクセルを踏むというのは良くない状態ですよね。フリーグリップの原理がしっかり習得できていないと危ないですから、中途半端な知識で取り組まずに、モーラー奏法が習得できていて、理論がわかっている人に教わりましょう。この動きはどんなに動かしていても、どこにもいっさい痛みや疲れを感じるような奏法ではありません。たとえ少しでも痛みや疲れを感じた場合は、決して続けないですぐに練習を止めて、しっかり休めてください。その後、動かし方の確認をしましょう。