スティックをはさむ
動画はこちらから 3連系手順1
ドラマーのうちのほとんどの方が、スティックを「握って」叩いています。この握るという行為は、ドラムを叩く上で当たり前のこととして行われています。しかし、この行為は、力を入れれば入れるほど、前腕部の筋肉を硬直させ、しなやかな回転を阻害してしまいます。しかも、前腕が硬直してくると、上腕から前腕への動きの流れに支障をきたします。さらに、この流れが悪くなると、肩付近の筋肉が、疲れやすくなります。一般的な理解としては、スティックを握るという行為は手首から先だけのことで、腕のリラックスには関係ないと思っているかもしれませんが、じつはそんなことはありません。腕全体のしなやかな動きと深く関係しています。
リラックスを求めるならば、「握る」という行為は大敵なのです。
「しかしスティックを握らなければ、飛んでいってしまうじゃないか」という声が聞こえてきそうですが、やろうと思えば、ヒット時にスティックをはさむことさえしないで指にのせているだけで、大音量でのストロークをすることができます。もちろん手にマメなどはいっさいできません。マメができてしまうのは、一カ所に集中して握ってしまうからです。握るという行為から、どれだけ離れることができるかが大切なことです。そのためには、リバウンドのコントロールを高める必要があります。このコントロールには、バウンドを生かすことと、吸収させることの2種類があります。マメを回避するには、この吸収の方法にコツがあるのです。