スティックを振るときに「鞭打つような感じで」という言葉を聞いたことがあろうと思います。モーラー奏法では腕全体を使って波打たせるのが原則です。このとき、手首からあげないように注意しましょう。手首からあげるということは、腕全体でみると末端からうごくことになります。負担のかからない腕の動かし方は、肩から動かすということですから(本当は足を使って胴体から動かすのが原則です)、それを考えると、相対的に大きなエネルギーや回転をうみだすことができなくなり、スピードも音量も上がりにくいということになってしまいます。「鞭打つような感じで」といわれると、つい手首から上げたくなってしまう人は気をつけてください。モーラー奏法においては、腕全体を使って鞭のように波打たせ、回転とエネルギーの流れを作り出します。それがスピードに、音量に、音質の変化に変換されます。胴体に近い方から順番に動かすというのはモーラー奏法を考えるうえでとても重要な原則です。
3連系ツツタ アクセント理論2?2