ドラムで仕事をするために
ここでは、『ドラムで仕事をするためには?』ということを考えてみたいと思います。
『ドラムでプロになるためには?』ということでもあろうと思います。
ドラムで仕事をするわけですから、『仕事をする』ということがいかなることであるか?を考えてみる必要があると思います。
仕事をするとはいったいどういうことなのでしょうか?
お金をもらう事でもあろうし、自分のやりたいようにはできないと考える事もあるでしょう。
プロなんだから技術がなくてはならないと考える人もいらっしゃるでしょう。
いやいやコネクションさえあれば実力なんてどうでもいいんだよ、という意見もありますね。
今や演奏しないバンドマンがお金を稼げる様になっているぐらいですから(いけないことだと言ってるわけではないですよ(^^))、プロになる条件を考えるとなかなか難しいものがあります。
自分のやりたい音楽を演奏しても、趣味で演奏するのなら何ら問題はありませんが、誰の役にも立たなければ、仕事としては成り立ちません。
一方では自分のやりたい音楽をやりたいようにやって仕事になっている方はしっかりいらっしゃいます。
理不尽といえば理不尽です。
技術が未熟でも、人気があればその人がドラムを叩く姿を見るだけでとっても嬉しいからぜひ見たいという方がいらっしゃれば、十分仕事になりますし、逆に芸能界にコネクションがあっても技術が未熟でバンドを辞めさせられたドラマーは数多くいらっしゃることでしょう。
自分の音は全くでていないにもかかわらず、演奏しているフリをして仕事をしたことは、他ならぬ僕自身がTVの音楽番組で何度もあります。
アテブリってやつです(^^)
演奏として成り立ってなくても仕事になる時はなります。
これらの事を考えると、プロになるための条件が真逆になっていても成りったているように見えて不思議に見えるかもしれませんね。
もちろんその人の持つ運もあるでしょう。
才能に乏しくても運が良くてプロになった方もいらっしゃるでしょうし、才能に恵まれていても運悪くプロになれなかったドラマーは数多いことでしょう。
業界ではよく「運も実力のうち」なんて言ったりします。
その人が持って生まれた運命もプロになるための条件の一つなんだという意味だと、僕は解釈しています。プロになれるなれないは運命といえば運命かもしれません
でも考えてみると、プロのドラマー達には一つだけ共通している点があります。
実はそれが仕事をするということの本質でもあるのです。
それは、
『ドラムを叩くことで人々の役に立っている』
ということなんです。
仕事をするということの本質は誰かの役に立っているということなのです。
役に立つことができるから、人様の大切なお金を頂くことができるのですね。
でも人間、「役に立つから!」といってやりたくない事を一生やりつづけるというのは、本当はとっても苦痛です。
仕事にはライバルがつきものですから、仕事が苦痛であったなら仕事が楽しくて仕方がないライバルには敗れ去っていくでしょう。
人のためにがんばったのに。
世の中は厳しいものです。
ですから仕事で成功するためには、自分がやりたいことであり、かつ多くの人に役に立つものである事が大切であろうと思います。
ありていに言えば自分の強みで仕事をするということですね(僕のようなものがエラそうに仕事での成功を語る資格があるかどうかはわかりませんが、僕もドラムで仕事をしている人間のハシクレとして今までで掴み取った事をお伝えしている次第です(^^))。
ドラムで仕事をするためには、あなたのドラム演奏やドラムそのものを通じて、自分のやりたいことが多くの人を楽しませたり役に立ったりして、あなたが周囲から必要とされている事が重要です。
そして自分の強みで勝負する!
弱みでは、仕事はできても生き残れるかどうかはわかりませんからね。
自分の強みを掘り下げるには、どうしても自分とは何者であるのか?そして今何がしたいのか?という事を自分に問い続けなければなりません。
僕は人はそれぞれ生まれて来る前に予定していた仕事があると思っています。
それを天職というのだと思いますが、実は天職にはなかなか出会えません。
天職に出会うまでの過程そのものが、天職を全うする全ての仕事量の半分だ、と言う人もいます。
天職に出会ったとき、すでにその仕事の半分が終わっていて、そのあと非常に濃い能率で仕事をこなしていくのでしょう。
ぜひ天職を探してください。
もしそれに出会うことができれば、自ずと道は定まると思います。あなたの天職がドラムであったなら、僕は本当におめでとうといいたい。
でももしそうではなかったら…
でも、いいんです。
天職を探してください。天職にであった時必ず仕事が楽しくて仕方がなくなります。
そしてとてつもない能力を発揮されることでしょう。きっとあなたの仕事ぶりを他の人が見たら、その凄さに驚きを隠せないでしょう。
そんなあなたになって欲しい。
頑張ってください。