ここでは、はじめてモーラー奏法という言葉にふれて、
どんな奏法なんだろう?
と疑問に思われた方に、簡単にいうとどんな奏法なのかを解説してみたいとおもいます。
ドラムを叩くときに、叩き方を調べたりすると、ちょくちょくこのモーラー奏法という言葉に出会うこともあるかとおもいます。
そもそも、モーラーという言葉はどこからきたのでしょうか?
じつはモーラーというのは、
サンフォード・モーラーという人の名前がその由来になっているのです。
モーラー奏法とはその人がひろめた奏法です。
ひろめたという言葉を使ったのは、モーラー氏が生み出したわけではないからです。モーラー氏もその奏法をアメリカの軍人から教わったといわれており、実はもともとの発祥はよくわかっていません。
近年、一流のドラマー達がこの奏法に取り組んだということもあり、ちまたでは大変注目をあびております。
当ドラムメソッドにおいても、この奏法をマスターしたドラマー達は、筋肉に大きく頼ることなく、一様にスピード、パワーがあがっているという効果がでています。
モーラー奏法のことがよくわからない方々にとっては、それは、
もともとすごい人たちが、さらにテクニックをみがくために習得する特別なもの
というようにとらえているかもしれませんね。
しかし、本当はそうではありません。
モーラー奏法は、特別なものではなく、むしろとても自然な、あたりまえの動きによっておこなわれる奏法です。
そして、あまり知られていませんが、れっきとした原理があるのです。
その原理とは何なのでしょうか?
意外にもそれは、とても簡単な原理でできています。
それは、
リラックスして動く原理とまったく同じなのです。
その原理とはいつもお伝えしているとおり、腕においては、
胴体側から先端にむかって順番にエネルギーを送り込むように動くというものです。このことを当ドラムメソッドでは、
「流れ」と呼んでいます。伝統的なモーラー奏法がやりたかったことは、この腕の流れを良くすることだったのです。
一方、一般奏法でも基礎練習というものがあります。これと当ドラムメソッドで行っている基礎練習はまったく違います。私達自身が過去一般奏法で演奏していましたので、その違いは一目瞭然というか、あきらかに感覚がちがいます。
本当に残念なことですが、
一般奏法の基礎練習をやると、やればやるほど動きにくくなってしまいます。
これは、何を意味するのでしょうか?これは、一生懸命に先生の言うことを聞いて、努力する生徒さんが、まったく報われないことを意味します。そんなことがあっていいのでしょうか?私はこの事実に気がついたとき、本当に愕然としました。現在の打楽器業界において、このことを明確にうったえている人は、本当に数が少ないのです。隠された秘密ともいえるものです。
おおざっぱにいうと、これが本当のことなのです。
モーラー奏法は、リラックスをすすめるという意味で正しい奏法です。
つまり、流れがよくなると動くのが楽になるというわけです。
そして、エネルギー伝達がよくなるので、音量があがりやすくなるわけです。
さらに、熟練すればストロークのスピードも上がってきます。
そして、実はグルーブもよくなります。
もちろん、どこも疲れません。
しかしながら、いくら腕の流れを良くしようとしても、なかなかうまくいかないという現実にぶつかることもしばしばです。
生徒さんのなかで、うまくいく人といかない人がでてきたのです。
うまくいかない生徒さんは、「自分は練習不足なので...」といってくれるのですが、指導する方としては、もっと的確な指導ができないかと思い悩みました。
そうやって、現場で悩むうち、どうやったらより簡単に習得できるのかを考えるようになりました。そして、知らず知らずのうちにふっとアイディアが浮かぶようになりました。
そのアイディアの集積が今のレッスンの土台をかためています。
はじめて当ドラムメソッドのレッスンを受ける方は、他のレッスンとのあまりの違いにきっと驚かれることでしょう。
ストロークの基礎練習というのは、単純な運動であるからこそ、奥が深いものであります。当ドラムメソッドは、
ドラム初心者から有名プロまでレッスンをおこなっている日本でも数少ないレッスンです。誰もがモーラー奏法に取り組めるように、そのレッスンの内容を常に進化させてきました。これからもどんどん進化するとおもいます。
私たちも研究をすすめ、誰もが簡単に習得できるものにしたいと考えております。
当ドラムメソッドは打楽器業界に
新しい価値観を提示しつづけています。ぜひ、これからも楽しみにしていてください。
hiromu@drumlesson.cc
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